見出し画像

パリ節約自炊生活番外編 パリのエアコン事情

日本では酷暑真っ只中、記録的な暑さにより、エアコンの必要性がいや増す状況だと思いますが、今回はそんなエアコンのパリの事情をお伝えします。

◆基本エアコン無い

パリの街並みや建物は本当に美しい…4月に渡仏した頃は何故こんなに美しいのか、理由が解りませんでしたが、暑くなるにつれて気付きました。

そう、エアコンの室外機が無い。

理由はこの一点に尽きます。そもそも建物自体が美しいから室外機があっても景観は損なわれ無いのでは?と思うかもしれませんが、一部の室外機が設置されている建物は正直完全に興ざめです。室外機は暑い国では当然必要ですが、残念ながらとても景観を損ねるなと、改めて感じました…

(そんな個人的な感傷は置いておいて)フランスの環境条例では一部地域でエアコンの室外機は禁止です。我が家は古い建物が残っている地域に住んでいるため、当然エアコンがありません。大分古いデータですが、在仏日本商工会議所によると2003年時点のフランスのエアコン普及数は30万台未満、日本の1/20だそうです。

エアコン普及率が低い要因は様々で、当然日本よりも湿度が低いことや、寒暖差が激しいので35℃の次の日は20℃だったりとか…理由は色々ありますが、やはり暑いものは暑いのです。というわけで以下対処法についてお伝えします。

◆対処法1:物理的遮断(伝統的対処法)

良く聞くのは物理的遮断方です。まだ涼しい朝のうちに窓を締め切りブラインドを締め切って酷暑の昼をやり過ごし、日没後(と言っても21時過ぎですが…)に窓を開けて涼しい空気を取り入れるという方法です。基本的には多くのフランス人が暑い日はこの方法で対処しているようです。

日本と大きく違うのは湿度。夏でも乾燥しているため、晴れていれば湿度は40%を超えることはまずありません。なので“ジメ暑い”ということはなく、日本よりもマシかもしれませんが、とはいえ暑いものは暑いです…

◆対処法2:後付式エアコンを購入

パリでどうしても暑さが耐えられ無い場合は、後付式のエアコンを購入するようです。日本ではあまりお目にかからないのですが、除湿機の様な縦型の機器に太いホースが付いていて、窓から排気するタイプです。これなら環境条例に抵触せずに空気を冷やせますね。

◆対処法3:8月いっぱいパリを去る

以前“パリっ子の夏休み事情”でも書きましたが、フランス人の有給休暇は年5週、夏の時期は日本の築地にあたる卸売市場も閉鎖されるため、会社員も飲食店も8月は完全休業することが多いです。写真は、我が家から歩いて15秒のレストラン、解りやすく8月いっぱい完全休業です。

フランスは1936 年に2週間の有給休暇制度が義務付けられ、1981 年には有休が5週間に拡張し現在まで続いています。そんなフランスと日本を単純比較はできませんが、8月いっぱい休んじゃう、という潔い生き方も、酷暑を乗り切る上では大事だなと感じまいた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?