見出し画像

世界最大のチョコレートの祭典“サロン・デュ・ショコラ”潜入レポート (パリ節約自炊生活番外編)

“Trick or Chocolat!”
という事でハロウィンのこの日は、世界最大のチョコレートの祭典サロン・デュ・ショコラ(Salon Du Chocolat)に潜入してきました。文章少なめ・チョコ写真満載でお送りいたします🎶

◆サロン・デュ・ショコラとは?

毎年パリで開催された後に世界各地を回るチョコレートの祭典サロン・デュ・ショコラは、日本でも開催されているのでお馴染みだと思います。パリ会場は5日間で10万人を動員する大イベントです。フランスのみならず世界各国のチョコレート屋さんが出店するほか、チョコレートファションショー、チョコレートマスターズ世界決勝、様々なデモンストレーション、カンファレンスと、イベント盛りだくさんです。今年は日仏共同開催のジャポニスム2018の一環で日本ブースも出店していて大盛況でした。

◆チョコレートは…カワイイ!

会場内で最もスペースを占めるのが各チョコレートブランドの出店ブース。展示はとにかく、とりもなおさず…カワイイ!。会場に居た3時間で軽く100回以上「カワイイ!」を連発したほど、どこを見てもどうしようもなくカワイイです。上の写真はチョコレートの靴、カワイイ…

薄いチョコレートを花びらのように敷き詰めた展示品、カワイイ…

棒にモコモコしたチョコ菓子が刺さっててカプセルの中に入ってるとかもうカワイイ…

チョコレートで野菜のバスケット盛り合わせ、人参の土が付いてる感じとかなんかようわからんけどカワイイ…

こちらはパッケージカワイイ。フランスっぽくビビットでカワイイ…

あぁこれは男の子が萌えるやつだカワイイ…

でかい板チョコが積み重なっているだけなのに壮絶にカワイイ…

◆チョコレートは…芸術作品

こちらの写真は「チョコレートマスターズ世界決勝」日本代表、京都のサロン・ド・ロワイヤルアドバイザーである垣本晃宏さんの作品。植物の若芽の息吹や、乙女の切なげな表情、そして手足の儚い造形はチョコレートである事を忘れさせる、まさに芸術作品としての美しさがあります。それにしても後ろの幼女…わろてる…めっちゃ気になる(笑)

こちらはチョコレートファッションショーで紹介された衣装の展示です。どこからどこまでがチョコレートなのか分からないのですが、実際にチョコレートを使い、人が着られる作品になっています。

そしてチョコレートの家!魔女に捕って食われてもいいから一度は行ってみたい、あのチョコレートの家が眼前に。入場制限がかかるほど人気のブースでした。

サロン・デュ・ショコラは嗜好品としてだけではなく、芸術品としてのチョコレートの可能性を広げる場でもあると実感しました。

◆チョコレートは…食品トレンドの写し鏡

そして、チョコレートの祭典は世界的なトレンドの写し鏡でもあります。日本でも最近話題の“Bean to Bar”(カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して行う事、またはそのお店)を打ち出すブランドはとても多かったです。

こちらは欧州BIO(オーガニック)基準をクリアした製品につけられるマーク(欧州各国の星で葉っぱのマーク)がついたチョコレートの試食。他のお店でも何店舗かカカオニブ(カカオ豆を焙煎して外皮と胚芽を取り除き砕かれた状態)を販売していて、今のカカオブームを反映していました。でもやっぱりカカオニブは苦い…

こちらのブランドはフランスのBIOマーク(AB)、欧州BIOマーク(葉っぱ)、commerce équoriteというフェアトレードマーク、そしてフランス産をイメージさせるマークと、まさに現代のフランスの消費者が食品に求めるモノを完全包囲で反映したようなポスターを掲出していました。(うっかりポスターとシェフを同時に撮影)

こちらはフェアトレードのブース、他にはUnicefのブースもありました。

チョコレートは言わば、嗜好品であるお菓子という巨大マーケットの中の一つのカテゴリーでありながら、その展示会を見るとそこには、食のトレンドを写し鏡のように敏感に反映していました。いや、嗜好品であるからこそ、機能的価値を超えた意味的価値が重要であり、故に消費者の食に関する関心をいち早く取り入れる事が重要であるのかもしれません。

でもやっぱり、甘くて、カワイイ、私を狂わせる嗜好品であるところのチョコレートが大好き!です。という事で、パリ節約自炊生活的には鼻血が出るほどたくさん試食して大満足なサロン・デュ・ショコラでした(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?