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スーパーマーケットのお正月商戦事情_パリ節約自炊生活番外編

フランスのクリスマスとお正月は、日本の其れと真逆です。フランスではクリスマスは家族と過ごし、お正月はアベックや友人同士で楽しくパーティーをして過ごします。日本のように三ヶ日という概念も無く、12/31が早く終わり、1/1は休み、1/2からは通常営業のところが一般的です。
とはいえ、新年は特別なもの。1/1お休みのスーパーが多いため、12/31は新年用の食材を買い求める人でごった返していました。と言うことで、今回はお正月商戦事情です。

◆正月といえば…牡蠣祭り

フランスの新年といえば牡蠣!日本で言うカニのようなものでしょうか?伝統的に新年は牡蠣を食べるようで、各スーパーが普段は置か無いような量・陳列で牡蠣を山積みしています。写真下は店頭で牡蠣を山積みするスーパーの写真、一緒にレモンとオニオンが陳列されているのがフランスらしいです。

◆正月といえば…ロブスター

ロブスターも正月メニューとして欠かせ無いようで、魚介売場にもロブスターが山積みになっていました。写真上は惣菜コーナーの様子、ロブスターにレモン・ライム・ゆで卵・ミニトマトが乗っていてオーブンに入れるだけの簡単メニューです。写真下はもう少しお手頃なロブスター、こちらもオーブンに入れるだけの簡単ご馳走です。

◆正月といえば…ガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワ(仏: galette des rois)は、伝統的に1/6の公現祭の日に食べるフランスのお菓子ですが、年末から既に売られています。家族で切り分けて食べるのですが、中にはフェーヴ(fève)と呼ばれる陶製の小さな人形が一つ入っていて、フェーヴが当たった人は王冠を被り、祝福を受け、幸運が1年間継続すると言われています。
伝統的に1/6に食べるはずのお菓子が年末から既に売られているのは、推測ですが、この時期に長期のバカンスをとる人が多いからでは無いかと思います。公現祭の時期にフランスに居られない家族もいるため、早めにガレット・デ・ロワを売り始めてもニーズがあるのではないかと推察します。

しかし、日本では1/7に七草でお腹を落ち着けるのに、フランスでは濃厚なガレット・デ・ロワを1/6に食べるというのは、真逆で面白いです。

◆正月といえば…酒池肉林!

正月といえばご馳走!という事で、普段は見かけない寿司盛り合わせもスーパーでは売られていました。1つ39€(約5,070円)なので、結構ありなお値段ですね。

クリスマスから引き続き大量陳列されているフォアグラ。フォアグラはフランスの国民食なので、やはりお祝いや家族で集まる時には食べたくなるのでしょうね。

こちらもクリスマスから引き続き大量陳列されているサーモン。売場の近くにはペーストやカナッペにするための薄切りパンが売られていて、前菜やおつまみ的に欠かせない食材のようです。

そして!お祝いといえばスパークリングワイン。普段の3〜5倍の売場が確保されて、様々な種類のスパークリングワインが売られています。フランスのお正月はアベックや友人同士で楽しくパーティーなので、今夜一晩で一体何本のワインが開くのか想像もできません。


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