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オシャレな人ほど低い、どこまでも低すぎるお水グラス_パリ節約自炊生活番外編

帰国して2ヶ月が経ちますが、ふらりと立ち寄った日本のカフェで、久しぶりにこの低い、低すぎるお水のグラスに出会い、懐かしくなりました。

日本ではなかなか出会わない、この「低すぎるお水グラス」、パリではモダンでオシャレなお店ほど出てくる確率が高いのです。日本でいうと、表参道とか南青山とか奥渋谷あたりの、モダンでオシャレな人が集うビストロやカフェなんかで良く出てきます。逆に、伝統的で格式高いお店や地元の家族が日常使いするようなアットホームなレストランではあまりお目にかかりません。

以前、在仏10年のお姉さんが「Bobo(ボボ)のフランス人の友達の家にホームパーティーにいくと、必ず低すぎるお水グラス出てくるのなんなん。全然水入らへんからいちいち注ぐの面倒なんじゃ」という話をしていました。確かに2口ぐらいで水を飲みきってしまうので効率性は無視ですが、そんな効率の悪さが「オシャレは我慢よ!」というピーコさんの定義にも当てはまります。パリのオシャレさん、いわゆるBobo(ボボ)と呼ばれる人たちは、グラスは低ければ低いほどオシャレと考えているようです。

ちなみにBobo(ボボ)は、Bourgeois Bohème (ブルジョワ・ボエーム)や Bourgeois Bohémien (ブルジョワ・ボエミアン)の略語だそうです。中産階級でそれなりにお金もあるけど、それをひけらかさずに自由に自分らしく生きている人たち、ということで、「黄色いベスト運動」の皆さんに見つかったら色々大変な事が起こりそうな方々です。人口でいうとそこまで多くはないと思いますが、パリきってのオシャレエリアであるマレ地区あたりに良く出没するとのこと。

ということで、パリのカフェやビストロに行かれる機会があれば、ぜひグラスの低さに注目してみてください。パリのカフェやビストロは外の席も多いので、通りから覗いてみて「低すぎるお水グラス」があるお店はモダンでオシャレなお店の可能性あり、そして希少なBoboに出会えるかもしれません。

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