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2月-今年初ライブとベルリナーレ

皆さん、ご無沙汰しています。
あっという間に3月になりましたね。

1-2月は本当にあっという間でした。
少しローテンションなスタートで
実際に1月は天気と同じくらいどんよりしていた私ですが、
2月は楽しいこともあって徐々に本来の自分を取り戻してきました。

2月の楽しかったこと・・・

一つ目は今年初めてのライブ。
オーストリアのガールズバンド、My Ugly Clementineのライブを見に行きました。

彼女たちのことは大分前から知っていてずっとライブにも行きたいと思っていたけれどなかなかタイミングが合わず、今回2日前に彼女たちが私の住む近くの街に来ると知り、気が付いたらチケットを購入している自分がいました。笑

ガールパワー全開で、HaimやWarpaintが好きな私にはドンピシャ。
そしてファッションも可愛かった。

そしてパフォーマンス後は物販エリアで彼女たちが直接マーチャンダイズの販売を行っていて、メンバーのSophieと話すこともできた。

とてもパワフルな彼女たち!元気もらえた:)
パフォーマンス後に物販ブースでSophieと話して
他のメンバーからもサインをGET
私のへっぽこドイツ語も理解してくれて終始親切な対応にさらにファンになった!♡

因みに彼女たち全員ソロや別プロジェクトでも活動していて、
そちらも目が離せません!
因みに私は今回直接お話ししたSophieの別プロジェクトのLeyyaも大好きです。

また機会があれば是非彼女たちやそれぞれのプロジェクトのライブを見に行きたいです。


2月の楽しかったこと二つ目、それはズバリ1週間のベルリン旅行(帰省)です。
今回のメインは念願のベルリナーレ!
2020年からずっと1度は足を運んでみたいと思っていたのですが、
なかなかタイミングが合わず結局4年越しの参加となりました。

ベルリンには半年のみ、しかもロックダウンの時期に住んだこともあり、
住んでいたころは100%楽しめなかったのですが、
大好きな街に変わりありませんし、
当時知り合った友人とは今でも遊ぶ仲なので、短い期間とはいえ、
当時ベルリンに住む選択をしたことに後悔は全くありません。

この時一緒に暮らしたルームメイトとは音楽や芸術の趣味も合うし、
価値観も割と似ているので一緒にいて本当に心地良いです。

また、今回の滞在では、なんと8年振りに留学生時代知り合い、
半年ほど一緒に暮らしたドイツ人友人とも久々の再会を果たしました。

久々すぎて会う前は緊張していましたが、
再会後は8年間のギャップを感じないくらい色んな話に花が咲き、
時間が足りないくらい盛り上がりました。
当初は彼女たちともベルリナーレの映画を見る約束をしていましたが、
結果見なくて良かったです。笑

さて、折角なので知らない方に向けて、
ベルリナーレの説明でもしましょうか。

ベルリン国際映画祭とは?

カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の1つ。例年2月の開催で、来場者数は50万人、上映本数は400本にも上る。愛称は「ベルリナーレ(Berlinale)」。コンペティション部門では、最高賞である「金熊賞(Goldener Bär)」を狙う作品が世界中から集められる。金熊賞のほかにも、監督や俳優、短編映画に贈られる「銀熊賞」、観客の投票によって選ばれる「観客賞」、LGBTをテーマにした優秀作品への「テディ賞」などがそれぞれ選ばれる。また、コンペティション部門には入らなかった優れた作品を上映するパノラマ部門や、若手監督作を多く上映するフォーラム部門など、多彩なプログラムが魅力だ。

ベルリン国際映画祭70年史 社会とともに歩み続けるベルリナーレ - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト (newsdigest.de)

イベントのタイムスケジュールやチケット発売は直前に行われます。
今回は私のリサーチが甘く、結果2本程見たい映画のチケットを買い逃してしまったので、この反省を生かして来年は満を期して臨みます!

今回のベルリナーレでは2本の映画を見ました。
たまたまですが、2本とも日本映画。

①箱男

箱男』(はこおとこ)は、安部公房書き下ろし長編小説ダンボール箱を頭から腰まですっぽりとかぶり、覗き窓から外の世界を見つめて都市を彷徨う「箱男」の記録の物語。「箱男」の書いた手記を軸に、他の人物が書いたらしい文章、突然挿入される寓話新聞記事、冒頭のネガフィルムの1コマ、写真8枚など、様々な時空間の断章から成る実験的な構成となっている。都市における匿名性不在証明、見る・見られるという自他関係の認識、人間の「帰属」についての追求を試みると同時に、人間がものを書くということ自体への問い、従来の物語世界や小説構造への異化を試みたアンチ・小説(反・小説)の発展となっている。

箱男 - Wikipedia

少し辛口になるが正直な感想としては、結構阿部工房のクレイジーさが出ていたし、
物語そのものも演出も変態的、好き嫌いが分かれる映画だと思ったのが正直な感想。それと途中中だるみ感があった。

②夜明けのすべて

夜明けのすべて』(よあけのすべて)は、瀬尾まいこによる日本小説2020年10月22日に水鈴社より刊行された。2024年2月に映画が公開された。
勤務先の人たちの理解を得られながらも、月に1回のペースで訪れるPMS(月経前症候群)の影響で怒りやすくなってしまう美紗は、如何にもやる気がなさそうな山添に八つ当たりをしてしまう。パニック障害になってしまった山添は生きる希望すらも見失ってしまう。互いに恋愛感情や友情すらも感じていないのに、いつしか2人は互いの心の病を治せるのでは、それぞれに助けられるのではと思い始める。

人生は思っていた以上に厳しいものがあるけれど、きっと誰かの心を癒せる救いの道は残されている。本作はそんな負の心を抱いてきた人たちに送る、生きるのがほんの少しだけ楽になる、心が温かくなる物語。

夜明けのすべて - Wikipedia

箱男に比べるとこれはかなり見やすい映画に感じた。
またテーマもPMSやパニック障害という身近なもので
登場人物も現実世界にいそうなキャラクターばかりだったので、
親近感を感じながら見ることが出来た。
主人公のキャラクターが男女だったので、
映画特有の最後は連来関係になるなどそういう展開も少し期待したが、
結果そのような展開にはならなかったことも逆に良かった。

その他、ベルリナーレとは一切関係ないが、様々な友人から勧められた
ヴィム・ウェンダース監督と役所広司の「PERFECT DAYS」をこのベルリン滞在中に鑑賞した。

私が役所広司が好きなのと、劇中に使用される音楽が好きというのも大きく関係しているが、本当に良かった。

何か大きな事件が起こるわけではない。
寧ろ主人公、平山の淡々とした日常を数日間垣間見るのみ。
日々同じルーティンが繰り返される平山の日常。
同じルーティンとはいえ、日々は少しずつ異なる。
天気、その日出会う人々やその人たちによって起こるちょっとした出来事。

それに多少振り回されながらも日々美しい木漏れ日の写真を同じ場所から撮り、その小さな変化を愛でる、そんな平山の日常。
それを彩るような音楽の演出。
平山は決して金持ちなわけでも、裕福な生活をしているわけでもないし、
彼の仕事は渋谷区の公共トイレの掃除だ。
それでも何故か、こんな暮らしも良いなあと思ってしまった。

少しトピックはずれるが、改めて役所広司の演技に感心してしまった。
私が好きな映画、「たんぽぽ」やその他の映画でも彼はヤクザの役を演じているが、今回の平山は平凡なトイレ清掃員、しかも静かな性格で、
劇中のセリフも少ない。その中でも平山の心境が彼の作り出す表情はじめ、
ノンバーバルな表現力により伝わってきた。

この映画は是非暫くしたら見直したいと思った。

さて、今日は短く終わらせようと思っていたけれど、
やはり始めてみるとキーボードを打つ手が止まらなくなる。

きっと私は来年もベルリナーレに行くでしょう。
そしてベルリンは早々と4月と8月の電車チケットを取ってしまった。
今年はもっと頻繁に音楽イベントに行きたいと思っている。

3月も楽しみましょうね。

yuni

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