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プロ野球チームのグッズ展開

今回は、日本のプロ野球チームが展開している、グッズ(マーチャンダイズ、MD)について、全球団をみて思ったことを書きます。

スポーツチームなので、試合でのチケット、放映権なども大きな収益になりますが、その次くらいにMDの収益は大きいと思います。
チケット収入や、試合での飲食収入は、スタジアムのキャパもあるので、上限がありますが、MDはこれら他の収入源と比べ、これからも取り組み次第でビジネスを大きく、収入も増やせるものです。

展開

日本のプロ野球チーム全12球団のグッズをオンラインストアでのぞいてみました。
基本的には、どのチームもオンラインストアと、路面店2〜5店舗での販売となっています。+百貨店や駅ビルに一部置いているチームもありました。

ラインナップ

ラインナップとしては、野球のチームなので、もちろんユニフォーム、Tシャツ、キャップ、タオルが定番の外せない商品です。
それが選手別にそれぞれ用意されているので、これだけでもかなりの品数になります。

そして、アクセサリーや日用雑貨、アパレル展開、キャラクターやブランドとのコラボ商品があります。

さらに、スポーツチームには、優勝した際のTシャツ、受賞時や新記録達成時の、記念アイテムなども多く発売されます。
これは製造数タイミングを間違えなければ大きな利益になります。ですが、それを間違えるとたちまち需要がなくなるので、難しいところですが、マーチャンダイザーの腕の見せ所だと思います。


ラインナップはとても豊富で選ぶのは楽しいです。ですが、正直、品数多すぎ!と感じる場面もありました。オンラインストアから全てのラインナップをみようとすると、かなり時間を要します。(実店舗だともっと楽だと思います。)
欲しいもの、例えば、キャップというカテゴリーだけでも決まっていたら、まだ探しやすいですが、全ての商品を見てから欲しいものを決めようとすると、とても疲れます。

逆に言うと、オンラインストアのレイアウトや使いやすさは、また改善の余地があると感じました。
買うものを探しながら、お客さんがストレスに感じることが多いと、購入までに至らないケースもあります。ストレスなく購入ボタンまで押してもらう工夫、例えば、アパレルはサイズ別に表示させるのではなく、全サイズで1つ表示させれば、紛らわしくなくないです。少しでも購買の障害になるストレスは減らしていかないと、いい商品も売れなくなってしまします。

ラインナップに関しては、品数はかなり豊富ですので、管理はとても大変だと思います。MDは売れないと、値下げ(セール)、企画のプレゼントなどに使用し、最後は廃棄になります。

これだけの商品数に、企画段階から、価格とデザイン、誰にどれだけ売れるか予測し、慎重に進めるのはMDチームとして協力しながら取り組んでいるのだと思います。

デザイン・品質

私は、MDビジネスを大きくし、MDからファンを獲得、本業へも貢献するためには、普段使いできるデザインと、高品質なものを作るべきだと思っています。

その観点からみると、日本のプロ野球チームは、品数は多いながら、チームカラーを前面に押し出したアテムがまだまだ多いと感じました。つまり、(ファンでなくても)普段使いできるようなものは少ないです。

ロゴの主張を抑えていても、物によってはそれだったらユニクロで買おう、と思われてしまうようなカジュアルなものもあったので、高品質=機能性に富んでいたり、プラス1つでも、セールスポイントがあるものにできたら良いのではないかと思いました。

日本のプロ野球チームは各地に全12球団あります。どの球団にもチーム名には本拠地のある地名がついていますが、その地域だけがファン獲得の場所ではないと思います。なので、普段使いできる、良品質のMDをうまく展開できれば、全国各地の、延いては海外のファンも獲得することができ、将来的にそのチームに入りたい人や、そのチームのロヤリティーを上げることにもつながるはずだと思います。

(一部のチームは、一部アイテムに品質にもデザインもこだわって作っていて、一般のマーケットでも売れそうだなと感じるものもありました。これは別途チーム別に考察した時に詳しく書きたいと思います。)


まとめ
・日本のプロ野球チームのMDラインナップは豊富
・チームカラーが前面に出ている商品がほとんどなのが現状
・オンラインストアの使いやすさ、デザイン/品質にこだわったアイテムの導入で、MDビジネスは拡大できるのではないだろうか

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