目標は、モチベーションタイプをヒントにすると、設定し易いかもしれない

目標設定は非常に難しい。今の自分を冷静に見つめなければいけないし、未来のことを予測しなければならないので、正確な目標設定は基本的に無理である。特に、目標は高くあるべき論と、低くあるべき論があり、どう設定すれば良いのだろうか、と頭を悩ませてしまう人が大半だと思う。
これまで目標設定を自分自信も何回もしてきて、数百回他人のをレビューしてきたが、どちらの論も正解だ、というのが自分の意見だ。ただし、それはその人に合ったものであるか、が大事で、一般論として語られるものではない。
ここではこの悩める目標設定を、高く・低くという視点ではなく、別の観点からやり易くする方法について考えてみる。

目標の高さはその人にとって適切であることが重要

これまでの経験上、適切な目標設定はその人の成長を促すことは明らかで、1年たってみたらものすごく成長したケースも何度も見てきた。一方で、自分自信でその適切度合いをわかっていないが故に、ものすごく高い目標を掲げたり、逆に低すぎる目標を掲げたりする人も多く、目標設定に多くの時間を費やしてしまう場合もある。
自分の意見として、目標の適切な高さは、その人の今持っているスキルとは関係なく、その人のモチベーションタイプに強く依存する、と考えている。ここでいうモチベーションタイプとは、Will/Can/Mustのことで、多くの人はこれのどれかに強くモチベートされる。以下ではどういう目標を計画すれば良いのか、モチベーションタイプ別に解説する。
尚、ここでいう目標とは、個人の成長を目的とした目標である。組織的な都合を目的とした、いわゆる売り上げノルマ的な目標ではない。

まず自分がどんなモチベーションタイプか見定める

どんなことをすると、モチベーションが一番上がるか、考えてみる。

・いつも未来の理想を考える、出来るかわからないけれどとりあえずいろいろ挑戦してみる、こんなタイプはWillが強い人。
・自分で出来ると思えたらやる気が出る、やれることを活かしたい、こんなタイプはCanが強い人。
・締切直前でやる気が出る、やることが明確になってから動くのが得意、責任感が強い、こんなタイプの人はMustが強い人。

ここで、強いと書いたのは、人がどれかに限定されるわけでもないし、やろうとすることによってこのタイプが変わってくるものなため。これらの3つのどれもが良い/悪いは無いので、気軽に選ぶと良い。

Willの強い人は長期的な目標からの逆算をする

Willの強い人は、未来の理想を考えることにモチベーションが上がるので、そこを起点に考えていく。ただし、あまりにも未来すぎたり目標が高すぎたりすると、達成可能性が下がる。このため、時間を意識して逆算した目標を立てると、いつまでにどういうことを達成するのが目標に近づくのかが明確になるので、達成可能性が高まる。例えば、以下のような手順があげられる。
 1. 5~10年後にどうなっていたいか、長期間をかけてありたい姿を
  頭に思い浮かべる
 2. それを達成するために1年単位で大まかなマイルストーンをひく
 3. 直近1年で半年単位でどうなっているかを考える
 4. 直近半年で3ヶ月後にどうなっているかを考える
 5. 3ヶ月後の姿になるために何をすれば良いかを考える
この方法の問題点として、細かくやりすぎると現実が見えすぎてモチベーションがむしろ下がってしまうので、適度な大きさにしておくのが良い。

Canの強い人はやれるかやれないかのギリギリを狙う

Canの強い人は、やれることを活かすことにモチベーションが上がるタイプ。ある程度のところまではやれる見込みはありつつも、思考を広げ、やり方を変更し、スキルアップを必要とすようような、ギリギリ達成出来るラインを狙うのが良い。このタイプは、今持っているスキルベースで考えることになるので、長期的な目標を立てるのは適切ではない。おすすめとしては、以下の手順で目標を立てる。
 1. 現在のスキルとこれまでの成長スピードを振り返る
 2. 今のままの成長スピードで、3ヶ月~1年後ぐらいの自分を予測する
 3. それよりももう2~3段階ぐらい上の姿を考えて、そこを目標にする
Canの強い人は、今やれることをベースとするので、そこに留まらないように意識的に上の段階を目指すようにした方が良い。

Mustの強い人は短期間の目標をこまめに立てる

Mustの強い人は、期間や計画が明確なものに対してモチベーションが上がるタイプ。一方、未来のことはより不明確になっていくので、長期間の目標を立てるのがやや苦手なタイプが経験上多い。責任感が強いタイプも多いので、達成出来ないことにストレスを感じてしまう。このため、可能な限り期間を絞り、8~9割の確率で成果が出る目標を立てる。おすすめとしては以下の通り。
 1. 3ヶ月~半年後にありたい姿を定義する
 2. その定義に対して、達成するための計画づくりをする
 3. 半月~1ヶ月単位のマイルストーンを立てる
 4. 半月~1ヶ月が経過したら、もう一度計画を見直す
ここのポイントは、見直しのタイミングを細かめに設定するということ。見直しが細かいと、より正しい計画づくりがやりやすくなるので、時が経てば経つほど、モチベーションが上がる構造になる。また、Mustが強い人もある程度出来ることが増えてきたら、その進みたい領域に対してのCanが強くなる可能性もある。その場合は、Canの強い人を参考に、2~3段階上を意図的に目指すように工夫すると良い。

とはいえ、モチベーションタイプに縛られる必要はない

ここまでモチベーションタイプによって、目標設定のやり方を変えるのをおすすめしてきたが、人によって合う・合わないはある。さらに、計画の粒度に焦点をしぼってきたがConnecting The Dotsのように、あえて計画を立てずに、将来的に何らかの点と点が結ばれることを信じて行動する方法もある。
自分の人生なので、いろいろ試行錯誤して、自分にはこれが合っている、を見つけられるといいですね。


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ゆのん

Growthfaction

成長と充実を研究する会「Growthfaction」に関わるノートをまとめています

コメント1件

めっちゃいい!学び多し。
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