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ピアノ孤独をやっつけよう(生徒さん大人編)

ピアノという楽器は孤独ですよね。
何時間も1人で練習して、舞台でも1人で演奏し続ける楽器。

室内楽や合唱団で伴奏しても発音の仕方がどの楽器とも一緒ではない。

ピアノはタイミングが前に出やすいので、ソロと同じように弾いたらまず合わない。
駆け出しの頃ですよ、師匠から「ピアノ1人でオケの弦楽器の人数分壊す勢いあるから。タイミング、音色、全てに気をつけていかないと知らないうちに嫌われるぞ〜。」と言われ、超絶必死に取り組んできました。

しかも、現場に弦楽器や管楽器沢山いても、ピアノって1人。
一家に1台。現場に1人。
ピアニストの友達できない…。

私の事はどうでもいいか。
生徒さんの話。

生徒さんも大変ですよ。
発表会前になると、プレッシャーで「わーっ💦」となってる。
これを毎回していて気づいた。
グループレッスンで、もっと小刻みに人前で弾く機会を作ろうと。

結果。
グループレッスンの効果ありました。
普段、生徒さんの音色が良く変わって褒めるじゃないですか。
そうすると、「え?変わりました?自分じゃわからない」とほぼ全員に返されます。

これが他人のレッスン風景見て、音色が変わると、みんな「あ!良くなった」と仰る。
1人では必死過ぎて冷静に聴くことが難しい。それが他人の演奏を聴く事で多くのことに気づける。
そして、「緊張してる」とか、「難しい」とか、私と話すより同じ仲間同士の方が共感出来てより楽しめている雰囲気に。

あとは、生徒さんが演奏終えた後、今より良くするにはどうしたら良いか?とよく質問します。
ヒントを与えながらどんどん考えて意見を言ってもらう事もします。
意見を言う事によって頭の中の整理が出来てくる。

こういう経験を積んでいくと、1人の練習に戻った後、弾けなくてパニックになる事もない。
孤独によるネガティブな思考をある程度緩和出来ているようです。

「弾けない」って悩む人とても多いですが、それは孤独な練習が原因かも。

グループレッスンを始めてから、生徒さんたちが
「本番が楽しみ」と言っています。

「きっと緊張するだろうけど、どのくらい自分が変われたか知りたい」
とのこと。前向きで素晴らしい!!

発表会は2年ぶりに2月に開催。
今から楽しみです。



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