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キャバ嬢からくるLINEをみて思う

数日にいちど、歌舞伎町のキャバ嬢からLINEがくる。内容は、旅行に行ったとか、病院に行ったとか、ペットがかわいいとか、そんな他愛ないものなのだけど、返信を一切してないのに、途切れず届く。

たった一晩、大先輩に連れられ、Tシャツ姿で明らかに場慣れしていない様子で来店したぼくの優先順位は、彼女のなかで相当低いはずだ。カウントダウンTVでいうとサビが数秒流れるレベルだろう。そのぼくにこの頻度でLINEしているなら、上客とのやりとりはどうなっているのか。その営業努力は本当にすごいと思う。実際彼女は売れているようだったし、彼女以外の女性からきたLINEは、数日で途切れた。

特筆すべきは、これが「やろうと思えば誰でもできる」という点にある。文面に多少のテクニックはあるかもしれないが、LINEをやっていないキャバ嬢はいないだろう。時間さえかければ誰でもできる努力。それをやるかやらないかで、差は広がっていく。

名刺交換した人にきちんと挨拶のメールをする。おごってもらったら翌日御礼の連絡を入れる。相談にのってもらったことに進展があったら報告を入れる。連絡をもらったらすぐに返事をする。遅刻しない。ウソつかない。

「プロとは当たり前のことを当たり前にできる人間をいう。」
野村克也

先日の田原総一朗さんの「プロとは」がわくわくする言葉なら、こっちはちょっと耳が痛くなる言葉。どっちも兼ね備えてえなあ。