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角ハイ、風の森、ジャイアントコーン

土曜日。朝8時半から用賀のスタジオで取材。英語での取材だったためいろいろ想定外のことが起きてしまったが、ライターさんとカメラマンさんの機転に助けられて事なきを得る。お盆かつ休日の田園都市線はがら空きで、カメラマンさんに谷根千の過ごしやすさを教わりながら渋谷まで行く。

六本木にバスで移動。午後の下見まで時間があったので、SHAKE SHACKを食べる。SHAKE SHACKはハンバーガーもうまいが、シャックマイスターエールという、オリジナルのクラフトビールがめちゃくちゃうまい。ハンバーガーのうまいビール屋なんじゃないかというぐらいうまい。黄金色のそいつが、35度を超す暑さと腕を組んで誘惑してきたが、打ち勝つ。

六本木ヒルズで腕利きの若手空間デザイナーと合流し、52Fへ。下見は15分ほどで完了した。ちょうど展示中の「The Exhibition Of HOMEFUL」を眺めていたら、京都に帰省中の副社長から電話が入る。たまたま道で先輩のAさんに会って、今晩飲む約束をしたからお前も来いという話だった。少し迷ったが、多忙で、気軽には誘えないAさんと飲める機会はなかなかないし、特に予定もなかったので京都行きを決める。急ぎ帰宅し、準備。

崎陽軒のシウマイ弁当が売り切れだったので、亀戸升本のあさりごはん弁当を買って新幹線にすべりこむ。角ハイを氷入りのカップにトクトクと注ぎながら、こういうちょっと遠くからの「今晩飲もうよ」に反応できるような人生でありたくて、フリーになり、会社を作ったんだったと大事なことを思い出した。

21時頃店につくと、Aさんは笑顔で迎えてくれた。こうして飲むのは、2年ぶりぐらいだろうか。ツドイでやるある企画(月曜日リリース予定)の話をすると「おもろい。ぜったいその流れはあるから、うまいことやりや」と。ぼくが「この15年の付き合いではじめてですよ。Aさんにおもろいって言ってもらったの」と返すと、「お前がおらんとこで言うてる。たまにな」といつものイタズラっぽい笑顔で言ってくれて、それだけでもう、来てよかったなと思えた。

集まった6人で10年前の思い出話や500年前のうわさ話などをし、おひらき。ぼくは奈良の酒、「風の森」を一合分飲んだ。ツドイの3人が残ったので、共通の後輩であるミノウラくんのお店「□□□ん家」へ。L字型のカウンターに隙間なく人がいて、大盛況。ここの、ミノウラくんの地元淡路島直送のたまねぎの丸焼きがたいそうおいしい……のだけど、おなかがいっぱいだったのでハイボールだけにする。真下にあるライブハウスnanoの店長 土竜さんとも会えてうれしかった。

なんとなく東の方へ歩き、途中でアイスを買って、深夜の鴨川のほとりまでふわふわと歩く。ジャイアントコーンの黄色を食べながら、やっぱり京都でも仕事をしていきたいなと立ち話をした。