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超進学校の生徒は、誰も授業を聴いてない

明光義塾のキャラクター「サボロー」が話題ですね。
塾生であるYDK(やればできる子)をあの手この手で誘惑し、
勉強をサボらせようとするキャラで、
その豊富な誘惑のバリエーションと親近感のある造形が人気です。



サボローを「いたいたこんなやつ」と思う人もいれば、
「おれだ!」と思う人もいるでしょう。

さて、世の中には、MDK(もうできる子)もいるもんでして、
先日都内の「超」と言っていい進学校に通う高校生と
話をする機会がありました。

聴けば「授業なんて誰も聴いてません。
勉強はみんな、塾でしています」
だそうで、ちょっと驚きました。

偏差値が70近い東大に何人も入るような学校って、
毎日「8時間目」ぐらいまで授業があって、
すごく優秀な先生がたくさんいて、
塾に行かずとも、とりあえずそこに行っておけば、
勉強については何も心配がなくなるものだと思っていたのですが、
ぜんぜんそんなことはないそうなのです。

それでも進学校に行く意味は何なのかというと、
それはやっぱり、「サボロー」がいないことに
あるのだと思います。

偏差値の高い大学に行くのが当たり前で、
みんながそのために塾に行って、
高1からずっと全国模試を受け続けるような
環境に身をおくことそれ自体が価値なのです。

受験に有効な授業を提供することではなく、
受験の邪魔になるものを排除することが
サービスになっているのは、
おもしろいなあと思いました。

一生懸命サボるか、アホみたいに勉強するか。
どっちかがいいですよね。

いちばんやばいのはたぶん、「自称YDK」。