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#神保町編集交差点 9月は「Maybe!」編集長 小林由佳×「AM」編集長 金井茉利絵 「『私ならぜったい読む』をつくるために」

Webメディア「BLOGOS」さんが主催し、弊社ツドイが企画・制作している月イチの連続クロストークイベント「神保町編集交差点」

第3回のテーマは「『私ならぜったい読む』をつくるために」です。ゲストは、小林由佳さんと金井茉利絵さん。それぞれ、「Maybe!」、「AM」という、読者から熱狂的支持を集める雑誌・メディアを牽引されています。

冊数、本数、PVなどのノルマに追われ、「自分なら読まないかもな……」と思うものを世に出してしまう。編集者を続けていくなかで、一度や二度そんな苦い経験をすることもあるのではないでしょうか。

今回お呼びするおふたりは、いずれも会社員。社内で与えられた役割や評価など、いろんなしがらみがあるはずなのに、他の誰より自由に「自分ならぜったい読むもの」を作り続けていらっしゃるように見えます。それは楽しそうですが、簡単なことではないはず。組織内の調整や、妥協のない編集、その合間をぬっての情報収集などなど、その仕事ぶりの秘密に迫ります。

「Maybe!」編集長、小林由佳さん

小林由佳さんは、小学館に所属する編集者。「図鑑百貨編集室」に所属し『図鑑NEO 花』などの図鑑をつくる傍ら、『おじさん図鑑』『あたらしいみかんのむきかた』といった個性的な本も手がけていらっしゃいます。

そんな小林さんが、「M-1のように都合をつけて家に帰ってまで見たくなるものを」という想いを込めてつくったのが、カジュアルファッションマガジン「Maybe!」です。

現在のウラジオストク・ハバロフスク特集もすばらしい出来で、32歳男性のぼくは対象読者じゃないだろうなと思いつつも、ページをめくる手が止まりませんでした。

ご覧になった方は同意していただけると思いますが、捨て曲のないロックバンドのアルバムみたいな雑誌で、特集の合間に入る広告まで含めて、世界観の統一と切り口のオリジナリティ維持が徹底されています。

毎号読んでは、「おもしろかった! (自分の仕事を反省し)がんばろ! まじでがんばろ!」と思わせられる雑誌です。

企画の通し方がわからない同僚に「なんで悩むの? 企画というものは通すものだよ」とアドバイスしたり、「土下座してでもやりたい企画じゃなければいい企画ではない」と言ってのけたり、その情熱と剛腕っぷりに焦点のあたりがちな小林さんですが、実はとにかく証拠をあつめて積み上げる「数字の人」でもあります。当日はそのあたりもうかがっていきたいです。

「AM」編集長、金井茉利絵さん

もう一人のゲスト、金井茉利絵さんが編集長を務めるのが女性の恋愛に関する悩みを解決するメディア「AM」

雑誌でもWebメディアでも「◯◯とは」のところにこころざしとセンスがあらわれると思うのですが、「AM」はまず「AMとは」がかっこいいんです。少し長いですが、引用させてください。特に太字のところ、しびれます。

女性の恋愛に関する悩みを解決するメディアです。

私たちの周囲には「清楚じゃないと」
「都合のいい女やるやつは全員さみしい」
「条件いい彼氏と結婚する女が勝ち」
というような、
よくわからない決まりやルールがあります。

 AMはそのせいでより悩みを深めてしまっている
女性の選択肢を広げて、
その人自身が選択した答えの背中を
押すことができればと思っています。
あなたの選択を、他の誰かが汚れてるとか削られてる
とかジャッジする権利はありません。


そんな押し付けられた足かせや女性像は忘れて
ユーモアや自由な気持ちを大切に、
楽しい人生が過ごせるよう
女性の皆さんを応援します!
https://am-our.com/docs/about
(太字は筆者)

これだけ読むと、おかたいサイトなのかなと思われるかもしれませんが、「AM」はこの崇高な目的に対するアプローチが、大真面目かつ大胆。

記事単体の面白さはもちろん、「編集」もすごく利いています。これまでの特集タイトルからも、そのキレのよさを感じていただけるのではないでしょうか。

ぼくにとっては「AM」もまた、対象読者でもないのについつい読み込んでしまうメディアです。

ときに過激なタイトルで物議を醸す「AM」ですが、それも編集長である金井さんが「恋いに悩む女性を応援する」という目的と、「おもしろく伝える」というアプローチに対してすごく真面目だからではないかと思っています。それはこの、気品すら感じる金井さんの固定ツイートからもうかがえます。同世代の中で、ひときわ尊敬している編集者の一人です。

ふたりの話が直接聞けるのは神保町編集交差点だけ!

面識があり、リスペクトし合っているという小林さんと金井さん。お互いの仕事観、編集術にも興味津々なので、そこを深く深く掘り下げていく時間となりそうです。おふたりに直接話を聞けるチャンスは滅多にありませんので、この機会をお見逃し無く!

ちなみに #神保町編集交差点 は、こんな感じで前回もご好評をいただいています。来場検討の際の参考にしていただけましたら幸いです!

神保町編集交差点 小林由佳×金井茉利絵 「『私ならぜったい読む』をつくるために」

■イベント概要
「神保町編集交差点」は、現場で奮闘する若き編集者の方々に、付け焼き刃のノウハウとは一線を画す、簡単にはマネのできない一線級の「編集術」を届けることを目的とした、月に一度の連続トークイベントです。毎月第2金曜日に開催いたします。

■第3回 小林由佳×金井茉利絵 「『私ならぜったい読む』をつくるために」
・日時:9月14日(金) 19:30~21:30 (19:00開場)
・会場:神保町EDITORY イベントラウンジ(東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル 2F)
・料金:2,000円(税込)
・ゲスト:小林由佳 金井茉利絵
・司会:今井雄紀
・主催:LINE株式会社 Webメディア「BLOGOS」
・申込フォーム: https://jhk-3.peatix.com/view
※本イベントに関するご質問はLINE株式会社 広報( press@linecorp.com )までご連絡ください