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牡蠣にあたる

(これは先週の火曜に書いたものです)

月曜日の朝からお腹を壊している。

原因ははっきりしていて、土曜日に伊勢で食べた牡蠣だ。伊勢牡蠣は本当にうまい。でっぷりとしていて、ぷくぷくしていて、ジューシー。

毎年3月、学生時代の恩師や友人たちとこれを食べるのがたのしみで、それゆえ食べすぎてしまう。結果、あたった。はじめてあたった。

食あたりは、症状はつらいが対処の楽な病気だ。給水だけは欠かさず、あとは身体の信号に従っていればいい。ネットで信頼性の高そうなサイトをいくつか見た結果、給水には、常温のスポーツドリンクが最適らしい。外に出られるギリギリの格好に着替え、家を出てすぐのコンビニでポカリスエットを買った。2リットルのボトルを買うのは野球をやっていた高校時代以来だろうか。時代から取り残されたような無骨なデザインがなつかしい。350円近くして、びっくりした。

対処方法こそ明確なものの、トイレに30秒以内に行けないと事故が起き、人としての尊厳を失ってしまいかねない状態なので、あらゆる外出の予定にキャンセルを入れ、自社のメンバーに対応をお願いする。不運なことに、この日は夜に企画・制作・運営を担当するイベントが控えていた。それに関する指示を、ベッドから出す。指示っていうか、お願い。みんな快く引き受けてくれて、ひとりじゃないことのありがたみを感じる。

夜のイベント #わたしの値段がわからない は、優秀なメンバーと素晴らしい登壇者のおかげで盛況だった。座ってるのがやっとの状態だったので、終わってすぐタクシーで帰宅し、そのままの格好で眠る。