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ご指名の理由

「きびしい先輩」という字面を見ただけで、
だれでも2、3人はお世話になっている年長者の顔が
浮かぶものと思います。

きびしさを感じる場面は、それぞれです。
直接痛いところをついてくる人もいれば、
誰かの仕事ぶりを厳しく批評し、
間接的に「お前は違うよな?」と、
プレッシャーをかけてくる人もいます。

先日、もう10年以上の付き合いになる
きびしい先輩から、仕事の依頼をもらいました。
とある媒体に掲載する予定の
自身のわりと大事なインタビューを、
ぼくに頼みたいというお話です。

学生時代、先輩主催のイベントに
必要だった投光器(ライト)と、野菜・米を、
兼業農家だった実家からタダで持って来たときこそ
「君にもっと早く会いたかった!」と
喜んでもらいましたが、褒められたのはそれっきりで、
以降は直接的にも間接的にも、
厳しめのアドバイスをもらってばかりです。

その先輩の近くには書ける人がたくさんいて、
より小回りのきく若い人とか、
同じく10年の付き合いがある、
もっと腕のいいライターさんもいるのに、
なぜだか「今井がいい」と指名をしてもらいました。
すごく光栄で、ちょっとむずがゆい気持ちです。

セッティングしてくれた人のおかげで
素材はいいのがとれました。あとは書くだけ。

いいものが納品できたら、
感想と一緒に、ご指名の理由を
聴いてみようと思います。
こわいけど、たのしみです。