見出し画像

夫と父と舅は、きっとちがう

土曜日、SCRAPさんに呼んでもらって「リアル脱出ゲーム大パーティ」の取材に行ってきました。「リアル脱出ゲーム」誕生10周年を記念し、西武ドームに10,000人を集めて行われた大規模なものです。ずっとたのしかったのですが、特に18時から行われた特別講演『宴からの脱出』は圧巻のひとことでした。ぼく、感動するとほくそ笑むくせがあるのですが、オチの大胆さと周到さに、ひさびさに声を出して笑ってしまいました。詳細な公式レポートを書かせていただく予定なので、たのしみにしていただけると幸いです。

さてその際、いつもお世話になっているフォトグラファーさんに現場写真の撮影をお願いしたのですが、これがちょっと失礼だったかもしれないと反省しています。普段、グラビアやポートレートなど、「作品撮り」を主体としている方に、無邪気に「現場写真」を頼んでしまったんですよね……。もちろん、腕のある方なのでばっちり撮ってくださった(すでに頂いている写真もいいもばかり)のですが、本業とは微妙にズレのある、たとえば小説家に新聞記事の執筆をお願いしたようなものなのに、そこへの配慮がぜんぜんできていなかったと取材途中に気づいて、すごく恥ずかしくなりました。

たぶん、一見おなじに見えるけど、実際は違うスキルを要する仕事ってけっこうな数あるんですよね。長距離トラックの運転手と長距離バスの運転手、後輩と部下、役員と社長。あるいは、サッカーとフットサル、アメフトとラグビーなんかもそうだと思います。夫と父、妻と母もそんな気がするなあ。

境界線を太く引きすぎてもつまんない気がしますが、「そこには線があるかもしれない」と想像したうえで仕事をお願いできる人間になりたいなと思います。

知らないことを知ってるひとが、いちばんかしこい。