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『ブラック・クランズマン』といびきおやじ

ファーストデーの月曜日に映画『ブラック・クランズマン』を観ました。TOHO新宿は、24時過ぎに上映終了の回にもかかわらず満席。さすがカンヌグランプリ。

黒人警官ロンが電話でKKK(白人上主義のやばい組織)の偉い人をだまし、ロンになりすましたフリップ(白人)が代わりに潜入捜査をするという、実話ベースのお話です。ロンを演じるのはデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デイヴィッド・ワシントン、フリップを演じるのは『スター・ウォーズ』のカイロ・レン役でもおなじみアダム・ドライバーです。アダム、『スター・ウォーズ』でのだめ上司っぷりとは打って変わって、今回は仕事できるやつの役でした。

『ブラック・クランズマン』、前菜にザーサイが出て、魚は煮物でメインはステーキでみたいな、コメディ×サスペンス×ドキュメンタリーをめちゃくちゃにかけわせた変な映画ではあるのですが、そのひとつひとつがすごく高品質なので「全部おいしい!」という感想だけが残ります。めちゃくちゃおもしろかった。特にラスト5分はもう……。新元号が発表された、2019年4月、このタイミングで観られてよかったです。

ちなみに、となりの悠々自適に暮らしてそうな60代とおぼしきおじさんが、序盤・中盤・終盤とずっといびきかいて寝ていて、なんでこの映画にしたん?と聴きたくなる感じだったのですが、それぐらい適当に、肩の力を抜いて映画を観られる人生も、それはそれでうらやましいなと思ったりしました。超話題作ってわけでもこの映画をレイトショーで観に来てるぐらいだから、それなりに映画好きなんだろうにね。

とにもかくにも、笑えて重い映画『ブラック・クランズマン』、おすすめです!