今年もフジロックに行かなかった

ポケモンGOが配信開始となった金曜日から、
都心の公園が大変なことになった日曜日にかけて、
今年もフジロックフェスティバルが開催されました。
20周年だった今回は、天気がよかったことも手伝って、
例年以上の盛り上がりだったようです。

応援しているバンドの晴れ姿にしみじみする人、
ずっと好きだった海外のバンドを生で観て感動する人、
離れて暮らす音楽好きの友人と旧交を温める人、
InstagramをはじめとしたSNSから、
たのしそうな様子が伝わってきます。

ぼくが最後にフジロックに行ったのは、2011年。
かれこれ5回、スキップしています。

理由はさまざまです。

まずフジロックはお金がかかります。
3日間参加すると、チケット代だけで4万円を超えますし、
新幹線の往復代、宿泊費、現地での飲食代を含めると、
あっという間に10万円コースです。
台湾なら、3回行けちゃう金額です。

そして、意外と遠い。
東京駅から最寄り駅となる越後湯沢までが1時間16分。
越後湯沢から混みがちなシャトルバスに乗って1時間弱。
スムーズに行って、片道2時間です。
(余談ですが田中角栄が上越新幹線を通してなかったら
フジロックは別の場所で開催されているはずなので、
政治っておもしろいなと、フジロックに行くたび思います)

何より、疲れます。
上記の通り移動でまず疲れますし、
会場は完全徒歩移動なのに全長数キロあって、
端から端まで1時間はかかります。
混んでるから時間がかかるのをさっぴいても、
東京なら渋谷〜新宿間、大阪なら梅田〜心斎橋間を、
何度も何度も往復するのです。
翌日は仕事になりません。

合理的に考えたら、絶対行かないほうがいいんです。
カネも時間も、体力まで持っていかれますから。

でもね……やっぱり、理屈じゃないんです。
音楽好きにとっては圧倒的に行ったやつが「勝ち」で、
行かなかったぼくは「負け」なんです。
昔から知ってるバンドの晴れ舞台も、
高校生の時から好きな海外ミュージシャンのひどいライブも、
変わらない旧友と一緒に飲むちょっとぬるくなったビールも、
全部最高に決まってるんです。知ってます。
Twitterに大雨が降ったとか、大物がドタキャンしたとか
流れてきて、「ほらね、やっぱ行かなくて正解」なんて
自己正当化してるやつは全然ダメなんですよ。

なんでも「行った気」になれて、
「知った気」になりがちなこの現代において、
「行った人しかわからない」を作り続けてるフジロックは、
やっぱりやっぱり最高です。

来年は絶対行ってやる。

感謝です。くすぐったいのは、好きな人に触れられたときだけらしい。
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今井雄紀

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