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iTunesで買った音源がApple Musicで配信されると悲しくなる問題

ひと晩保留にしていたけど、やっぱり欲しかったので『Devilman Crybaby』のサントラをiTunesで買った。3,000円。Apple Music3ヶ月分だ。やっぱり、めちゃくちゃいい。仕事にも最適。悪魔的な原稿が書けそうだ。本当に素晴らしい音源なので、ひとりでも多くの人に聞いて欲しいと心から思う。

思う、思うんだけど、今ぼくは、Apple Music(サブスクリプションの方)でこの音源が配信されないことを切に願っている……。配信されたら悲しい。僕は嫌だ!

もちろん配信されれば、世界中のApple Music会員がその月額の中でこの素晴らしい音源を聞けるようになる。それはすばらしいことなのだけど、その瞬間ぼくの3,000円は「音源を聴く権利」ではなく、「Apple Music配信前にいち早く音源を聴く権利(と制作陣への貢献)」のために消費されたことになり、ぼくの懐事情からするとそれはちょっと高すぎるのだ。自分だけが損をした気にはなりたくない。

どの音源を配信するか決める立場の人にとって、このサントラを配信するのは「いいこと」だろう。今頃、「アニメの宣伝にもなりますよ」と、Netflixと必死で交渉しているのかもしれない。会員の満足度も多少は上がるはずだ。でも、ぼくの満足度は下がる。全体の満足度をチョロッと上げる代わりに、普通のユーザーより3,000円多く払った、「お得意」(相対的にだけど)の満足が下がってしまうのだ。

なんて悩ましい問題なんだろうと思う。いっそ、「この音源は絶対にApple Musicで配信しません」という印を付けて欲しい。それなら安心して買える。

同じ事は、Amazonのオーナーライブラリーやプライムビデオでも起こっている気がする。Cakesとnoteの間でも同じだ。購入と講読。この両方の機能を持つプラットフォームが共存あるいは近接しているサービスにはつきものの問題なんだろう。

ということを考えていたら、Appleが「配信で音源売るのやめるわ」と言いだして、それはそれで解決策だなと(そのためだけじゃないだろうけど)妙に納得したのでした。

本当? 「Appleの音楽ダウンロード販売が2019年までに終わる」との海外報道 | ギズモード・ジャパン 

と思ったら否定してた。

Apple、音楽ダウンロード販売の終了報道を否定 | ギズモード・ジャパン 

否定してるけど、いずれはこうなるんじゃないかな。個別で買うぐらい音楽好きな人はCDの方を買い続ける気がするし。