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無意識の愚行「オレツレ詐欺」

言葉巧みに老人から金をせしめる「オレオレ詐欺」
手柄をわが物にせんと喧伝する「アレオレ詐欺」
この悪名高き4文字詐欺界に、新鋭が加わった。

名を「オレツレ詐欺」という。

何かしら、社会的に大きな成果をあげた人と、

同じ会社で働いていたことがある。
サークルが同じだった。
一度宴席をともにしたことがある。

などといった、特段強くもないつながりをタテに、SNSでタグ付けしたり、なれなれしくコメントしたりする無様な行為をわたしはそう呼んでいる。

Facebookでこの類いのコメント・シェアを見かけるたび、その興味深さに惹かれてつい読み込んでしまったりするわけなのだが……果たして自分がこれをやってないと自信をもって言えるだろうか。

誰かが仕事の報告をしていたら、微力でも力になれればと、「友人ががんばってます」みたいな一言を添えて、その投稿を拡散するわたし。それを見て、「出たーwww オレツレ詐欺www」と笑っている人がいない保証はないし、なんならキャプチャしてLINEグループでシェアして、みんなで笑われているかもしれない。まあ、これは自意識過剰だけども。

何が言いたいかというと、立場の差というのは、どんなに気をつけていても、自分では正確に測れないということである。なぜならそれは、他人が決めることだからだ。

であれば、詐欺師にならないためにできる努力は、やはり謙虚でいることに尽きるだろう。卑屈になる必要はないが、頭は低くしておいて損はないのである。

「つい最近まで同等だと思ってた奴らが悪名上げて
どんどん駆け上がってく この海じゃあ駆け上がらなきゃ
死ぬしかねェ事を奴らは知ってるんだ」 『ONE PIECE』

30歳にもなると大きな仕事をちゃんと形にする友人・知人が増えてくる。先を行かれているときは、ひとまずの負けを認め、地に足をつけてふんばりたい。もちろん、このまま置いていかれるつもりはない。

まあ、こんな細かいこと考えず純粋にいろんな人を応援できる、心の大きな人もいると思います。筆者の狭量さが出ていますね。

(余談だけど『ONE PIECE』を引用するとちょっと文章がダサくなるのなんでだろ〜)