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本を贈ったり貸したままあげちゃったりしよう

4/23はサン・ジョルディの日という記念日で、本を贈る日だそうです。

このnoteが面白かったので、わたしも「本を贈る日」にちなんだnoteを書いてみたくなりました。

贈り物については、このnoteに詳しく書き、本も2冊紹介しました。

今日は実際に私が人にあげて喜ばれた本、もらって嬉しかった本、人におすすめして喜ばれた本を何冊か紹介してみます。

1冊目。まさか感動するとは。言わずと知れた名作

小説しか読まない人も楽しめる異色のエッセイ。30代前半サラリーマン男性の友達におすすめし、めちゃくちゃ面白かったと言ってもらいました。

遊びのあるタイトルと表紙デザインからは想像もしていないような、感動の物語。へこんだ人がゆっくりと自分の力で立ち上がっていく様は美しい。そしてこれが事実だというのだから、人の人生は面白い。中で紹介されている本の中から、次に読みたい本も見つかります。

著者の花田さんは、日比谷コテージという素晴らしい書店さんで今働いていらっしゃいます。十連休、日比谷で映画を見て日比谷コテージに行くのも良いかも。

2冊目。誰でも楽しめる最新の文芸作品

最近『横道世之介』の映画を観たら素晴らしくて感動してしまい、久しぶりに横道世之介読み直そうかなぁと思っていたら続編が出ていたのを見つけました。この話を友達にしたら誕生日に友達がプレゼントしてくれました。全てのタイミングが良すぎた。読みたかったので嬉しかったです。

そしてこの本を職場の仲の良いパートの方、50代女性に貸しました。吉田修一は読んだことがないそうですが、ちょっとした描写がおかしくてクスクス笑ってしまい面白いとのこと。まだ最初の方を読み途中だそうですが感想を早速教えてくれました。

横道世之介の善良さ、くすくす笑える面白さ、そして面白いだけではなく切なさがあるところがこの本の魅力だと思う。
吉田修一さんは悪人や怒り、パレードなど怖い話の印象が強いけれど、これはそういうのが苦手な人でも安心して楽しめます。吉田修一さんの色んな人の人生を色んな角度から切り取って描くことの上手さは、この本でも味わえる。

3冊目。読む価値あり。骨太ノンフィクション

友達から、「職場の50代女性の送別の贈り物に本を探している。その人は読者家で、ヤクザの話などハードボイルドな本が好きな人。そんな人に贈るのにおすすめはない?」と聞かれ、この本を教えました。

これはノンフィクションだけど小説のように手に汗握りながらストーリーを追える本。ハードな小説を読み慣れている人でも、この刺激的な内容ならぬるく感じずに面白がってもらえるのではないかと思いました。

わたし自身、人から勧められて読んだのだけどドキドキしたり、怒りを感じたり、いろんな感情が湧き上がる中一気に読み終えた本です。
ノンフィクションあまり読まないけどよくできたノンフィクションは下手な小説よりも面白い。

4冊目。世界は広い。人間とはなんだ・・・と思う本

会社の編集部の人におすすめしてもらい、読んで衝撃を受けた。ヤノマミというアマゾン奥地で暮らす人々を取材した本。

人間って何だろう。社会って何だろう。正しいって何だろうと自分の価値観すべてが一度ゆらぐ。特にヤノマミ族の出産に対する考え方には言葉が出ない・・・。でも同じ人間なんだなと思う部分ももちろんある。とにかくいろんなことを考えてしまう。NHKの番組もあるので、それも見てみたい。

5冊目。いつか誰かにあげたい。とっておきの隠し玉

科学に関することを、4行の詩で綴ったというものすごく変わった詩集。
テーマは科学。宇宙や遺伝子などすごく壮大でことや複雑なことを、4行の短い詩にしているのが面白すぎる。言葉遊びが素敵でパラパラめくるだけで楽しい。

アマゾンだと在庫無いようです。わたしは京都の恵文社さんか誠光社さんどっちかで見つけて「なんだこれは!」と衝撃が走り買いました。
理系の人にあげて感想を聞いてみたい。

6冊目。編集者のお墨付き。絶対後悔させません

口コミがめちゃくちゃ良く、いろんな人がいろんな人におすすめしてくれている最近わたしが担当した本です。

初めて翻訳原稿を読んだとき、この素晴らしい話を絶対に日本の読者に広めなければと使命感を感じました。
ビジネス書なのに泣けます。小説しか読まないような読書家の方にこそ読んでもらいたい本です。熱く語りたくなってしまうのでこのへんでやめます(別のnoteで改めて書きたい)。


本をあげたり、貸したり、貸したままあげてしまったり、おすすめしたりする人が増えたらいいなという思いで書きました。

本の話するのって楽しいね。

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