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頑張るのは得意でも休むのが苦手な人へ

学生のときは入学、卒業などの区切りがあるけれど、社会人になると生活って毎日続いていくものだなと当たり前のことを感じている。働くことも生活の一部だと思っている。

大学生になるまではずっと、何か目標を決めてそこまでは我慢、頑張るっていう生き方をしていたように思う。行きたい大学に入ることが目標で、それまでは我慢だと思っていた。

私の寿命が、高校生まででなくてよかった。何か目標を決めて、そこまでは我慢だと思う生き方だと、それを達成できなかったときが悲しい。「私の人生なんだったの?」と思ってしまうかもしれない。

最近は、今を生きることを最優先にしている。

もちろん目標はあるけれど、そのための過程も楽しめるものしか目標にしない。過程を楽しめないもの、自分が無理してしまう目標を持つのはやめた。

だから仕事も、基本的に自分が楽しいと思えるもの、意味があると思えるもの以外はしない。「仕事は我慢で我慢の対価としてお金をもらう、休みの日だけが楽しみ」という考え方もあるけれど、自分には合わないと思って今の仕事をしている。

頑張るのはいいことだけど、心もからだも頑張って無理しすぎると病気になるし、私の場合は余裕がなくなって周りの人を大切にできなくなる。普段の生活を大事にして、普通の頑張りで、なるべく大きな結果を出せるように、考え方や暮らし方を工夫している。

そんなことを色々考えているときに、マインドフルネスという考え方に出会った。マインドフルネスとは、「今ここ」に意識を集中させている状態をいい、その状態になるための代表的な方法が瞑想だ。

マインドフルネス瞑想をすると、びっくりするくらい気持ちが落ち着く。私は忙しさでストレスがたまったときや、何か決断しなければいけないことがあるときなどにするようにしている(二者択一で迷っているときに瞑想をしてから決めるとたいていうまくいく気がする)。

グーグルなど大企業の研修にも取り入れられて話題になったせいか、マインドフルネスは経営者など、ビジネスマン向けの本が多い。

でも私は、マインドフルネスはもっと普通の人、自分と同じように普通に働いて暮らしている人(特に自分と同じ女性)に、知ってもらいたいと思った。

長時間の瞑想でなくても、日常でちょっとだけ意識を「今ここ」に集中させて、心を落ち着けられる瞬間を持つためのコツをまとめた本がこれだ。

会社の同世代の子が、「この本に書いてある『一粒のチョコを味わって食べる』を実践してみた!この本は本当に必要な本だった!」と言ってくれて、それがすごく嬉しかった。

表紙のイラストや、中ページのイラストは、北村みなみさんというとてもかわいい女の子のイラストを描かれるイラストレーターさんにお願いした。中ページにも40カット以上イラストを入れていただいて、めくっているだけで気持ちがなごむような本を目指した。

本を作るときは、自分が必要と思っている本を作るけれど、周りに一人も同じようにそう思ってくれる人がいなかったら、単なる独りよがりでそれは仕事ではないと思っている。でも周りに一人でもいたら、日本に同じように思ってくれる人が他にもいるように思う。

小さいころから、「頑張れ」と言われて育って、頑張り続けて、頑張るのは得意だけど、どうやって力を抜いたらいいのか、どうやって休んだらいいのか、そもそも休む勇気がないのか、そういう人がたくさんいる気がする。自分も含めて、休むのは結構勇気がいると思っている。

そんな頑張りすぎる人が、自分を大切にする暮らしのヒントを見つけてくれたら本望だ。

そういえば休むのが苦手と言っておきながら、再来週長期休暇をとってニューヨークに行ってきます。退職するわけでもないのに有休をまとめてとるのが生まれて初めてで(前に勤めた会社2社は有休をとれる雰囲気が皆無だったため)けっこうどきどきした。ニューヨーク日記もたぶん書きます。

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