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贈り物を贈りあうという楽しみ

素敵な人からマニキュアをいただいた。「これが絶対に似合うと思って」という言葉といっしょにもらったのは、春の色のマニキュアだった。

迷うのが面倒くさいから、マニキュアはひとつのブランドのところでしか買わないと決めていたけれど、こうやって人から自分で買わないものをもらうのは嬉しい。「本当はべつのものをあげようとおもっていたけれど、これを見つけて、これが絶対に似合うと思って」という言葉はその喜びを倍にした。何かを人にあげるときに、何て言ってわたすかはすごく大事だ。

他に最近、友達が気軽にくれたもので嬉しかったのはコーヒーの粉。たくさん買っちゃって使い切れないからと一杯分の粉をおすそ分けでもらったのだけど、包み方が洒落ていた。ジップロックにいれたものを、花柄の可愛い包装紙で包んで、そのときいた友達4人くらい全員にくれた。さりげなく贈り物をできる友達をわたしは尊敬する。

ここ数年、人にちょっとした贈り物をするのがブームだ。ふだんから自分で買うには贅沢かな?と思うくらいのものを、人にあげるのが楽しい。ちょっと高級なバスソルトとか、チョコレートとか。相手のことを考えて探す楽しさ、自分ではあまり買わないようなものを買う楽しさがある。

贈り物では、予算は決めてもケチケチしないと決めている。ちょっと予算よりも高いかな?と思っても、それがあげる相手にふさわしいと思ったら絶対にそれを選んだほうがいい。

あと、「迷惑かな・・・」とあげるのを躊躇するようなプレゼントの機会は、相手のためのものを選べるならなるべく逃さずあげるようにしている。「もらうなんて思ってなかった」という意外性も、もらう人の喜びを倍増させると思う。

仲の良い友達とは、なるべくちょっとした贈り物をあげる機会を増やすと、お互い楽しいからほんとうにおすすめ。選ぶとき、買うとき、あげるとき、3回楽しめる。

最近あげて喜ばれたものをいくつか紹介。

・枝物の花
 桜や桃など。花束より気負いすぎずさりげないのに珍しいところが良い。青山フラワーマーケットとかふつうの花やさんでだいたい1000円ちょっとくらいで買える。最近はやりのドライフラワーよりも、フレッシュでわたしは好き。枝物だと男の子にもあげやすいし、お洒落な男の子にもおすすめ。
 花をあげるのって、もしかするとハードルが高いのかもしれない。でも小さいものならそんなに値段も高くないし、残るものじゃないし(センスの合わない消えないものをもらうのは辛い)、花という選択肢を「さりげない贈り物候補リスト」にみんなもっといれればいいのに、と思う。

・本
 仲の良い友達に自分が好きで相手にもはまりそうな小説の文庫本を気軽に押し付けるのも良いし、誕生日プレゼントなどの機会にしっかりとした上製本をあげるのも良い。最近あげて喜ばれたのはこちらの『本を贈る』という本。タイトルどおり、贈り物にぴったりな豪華な造り。本好きの人には喜んでもらえると思う。

あと、手前味噌ですが前の職場で作った本でこちらも贈り物におすすめ。15分くらいで読める薄い本だけど普遍的なメッセージが素敵。

・チョコレート
 自分ではなかなか買わない高級チョコレートは、友達というよりもお世話になった人などちゃんとした相手にあげるのに無難な気がしている。個人的にチョコでおすすめなのは、メゾンドゥショコラ。以前、ここのチョコを某著者さんにてみやげでお渡ししたら、「わたしここのチョコが世界で一番好き!」と喜んでいただけた思い出がある。銀座松屋や六本木ヒルズに店舗がある。珍しさでいうと、銀座千疋屋 築地店のみで販売しているフルーツのチョコはなかなか買う機会がないしすごーく美味しいからおすすめ。

・美術館のポストカード
 これは友達が言っていて真似したいと思ったのだけど、その子は美術館に行ったら必ずポストカードを買って、誰か会う人に気軽にあげるのだそう。ポストカードならもらっても負担にならないし、そうやって気軽にあげるということ自体が素敵だなと思う。もちろんお互い美術館が好きかとか好みもあるけれど、そういう趣味があう友達にあげるのだったら話のネタにもなって良い。わたしは以前、仕事相手のデザイナーさんから美術館のポストカードと一筆箋をもらってすごく嬉しかったことがある。一筆箋も、使いそうな人だったらちょうど良い贈り物になる。

まだ寒いけれど、一雨ごとに寒さがやわらかくなって、春の寒さになっている気がする。贈り物は、相手のことを大切に想っているよ、ということを伝えることなんだと思う。春の贈り物と称して、またちょっとしたものを贈り物にできたら楽しい。

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