政略、戦略、戦術

ものごとを考えるときに、その考えていることの全体での位置を考えなければ、何事も判断できない、と思っていた。

その考える方法として、最近、とてもわかりやすい考え方を著者の方から教わった。

政略、戦略、戦術に分けて考えるという方法。

例えば。
「きれいになる」が政略だとしたら、「ダイエット」が戦略で、「ランニング」が戦術になる。我ながら妙な例えだけど。

この考え方は、人に何か伝えるときにも便利だ。

仕事で人に何か伝えるとき、政略が伝わらなければ、戦術を伝えてもその重要性がわかってもらえず、実行してもらえなかったりするかもしれない。思ったことが伝わらなかったときに、どこの部分が足りなかったのか考えると、自分の伝え方が悪かったんだと反省できる。

あとは、本作りでも役立つ。戦術がいちばん具体的で、わかりやすく、簡単で、身近だ。だから、わかりやすくするために、つい戦術に関する本を作りたくなる。

でも、戦略、政略がない本は、薄っぺらくて大きく心を動かされることもない。でもでも、政略だけの本は、難しくて、具体的な案は読者に丸投げになるので、読者に求めるハードルは高くなる。実用書のベストセラーは、特にこのバランスがよいように感じる。

大きな政略のもとで、自分の時間を使えるようにしたい。

#エッセイ #コラム #ちゅうハヤ #仕事

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