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『帰遅スープ』レシピ本大賞料理部門入賞しました

今の出版社に転職して以来の悲願が今日かないました。
有賀薫さんの『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』が第5回料理レシピ本大賞料理部門で入賞をいただきました。

華やかな受賞パーティーでキャイーンの天野さん(すごい良い人な感じの方だった!)から賞状を頂きました。その時、少しだけ皆さんの前でお話しをする機会があったのですが、私は人前に出て話すのが死ぬほど苦手(できれば避けたい)ので、手短に済ませました。有賀さんはお話がすごーく上手なので、「担当編集ののもとさんからにんじんもジャガイモも嫌だといわれました」というテッパンのエピソードも織り交ぜて、この本がどんな風にできあがったかを語ってくださいました。

いいたいことは有賀さんがほとんど伝えて下さり、思い出しながら懐かしく思ったのだけれど、この節目に自分がこの本を作る中で思ったことをまとめておこうと思います。

1年半前、有賀さんに企画について最初にご相談したときから、この料理レシピ本大賞を目標にしていました。レシピ本を作るのも初めてで、あまりレシピ本業界に詳しくなかったので、それがどのくらい大変なことか、いまいちわかってなかった。何か挑戦するときは、「無知」のほうが「できない」という思い込みがないから、やっぱり良いようだ。
だんだん実情がわかってくると、「あれ、本当にとれるかな・・・?」と不安になるときもある。でもそのときは周りにも言ってしまっているから、もう引き下がれない。それに自分が不安になっているときには、別の誰かが熱くなっていたりして、そういう人に支えられながらここまできたなと思う。

でも、すごく思うのは、有賀さんは、私が文響社で今回のような本を企画しなかったとしても、必ずいつか他の誰かと一緒に本を作って、この賞をとっている方だということ(もちろんその本は『帰遅スープ』とは別の本だろうけれど)。それくらい料理の実力もあるし、ストーリーもあるし、発信力もあるし、人柄も素晴らしい。有賀さんに会うと、誰もが有賀さんに協力したくなってしまう。それに好きなものに対してまっすぐな情熱とそれを実現させるエネルギーをお持ちだから、有賀さんと一緒にいると夢をみたくなる。有賀さんの夢を応援したくなる。自分も頑張りたくなる。『帰遅スープ』は、そんな本づくりで生まれました。

そんな素敵な有賀さんが初めてレシピ本大賞に入賞したときに、編集者として隣にいるのが自分だったことが、すごく幸せです。
レシピ本を作るのも初めてで、海のものか山のものかもわからない編集者と一緒に走ってくれた有賀さんや制作にかかわってくださった方々、応援してくださった書店員さんやSNSでつながってくださったみなさまに、本当に感謝しています。

かかわった人に幸せになってもらえるような編集者を目指して、また頑張ろう。実は有賀さんの次の企画も考えているので、それで2年後今度は大賞か特別審査員賞をとりたいな。まだ有賀さんに詳しく相談できていないけれど、今日はめちゃくちゃ大安吉日でラッキーな日らしいので、ぼんやりした希望だけここに書いておきます。


最後に写真を。
会場では受賞レシピ本に載っている料理を食べられました!これすごい楽しいし美味しい。
有賀さんのチリコンカン、相変わらず美味しかった!

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