おすすめしたい好きなゲームのサントラ①

皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。お盆休みという日々積み上げてきた物を崩すいい機会が始まりましたね。自分はいくつか本を崩そうと思っているんですが、多分原神のVer.4.0に全ての時間を持っていかれます。

まあ、そんなことは置いておいて、今日の記事はゲームのサントラについてです。いいですよね、サントラ。自分はゲームであれ何であれ、グッズというものをほとんど購入しないんですが、サントラは別です。昔、数年ほど音楽をやっていた時期があったので、元々音楽というコンテンツが好きなのかもしれません。

サントラって面白いですよね。普通、音楽は使われている楽器やコード、リズムなんかでジャンルが決まるんですが、サントラは違います。サントラは「別のコンテンツに使われている」というのがジャンルの定義になります。音楽的な内容はあんまり関係ありません。

それゆえに、音楽体験もほかの音楽と違い、音楽そのものではなく使われたコンテンツに大きく依拠しています。まあ、つまりゲームのサントラを語る上でゲーム体験は欠かせないということです。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回は自分の好きな、おすすめしたいサントラについて書いていきます。

焔〜ホムラ〜Ar tonelico2 Hymmnos Concert side.紅

PS2のRPG「アルトネリコ2」で使用された楽曲のボーカルアルバムです。正直、アルトネリコと続編であるサージュ・コンチェルトのサントラはどれも素晴らしいので全部ピックアップしたかったです。が、代表としてこのサントラを選びます。このシリーズについて語るとリアルデカメロンになりますからね。

このサントラはアルトネリコ2で使用されたボーカル曲を集めたもので、対を成す「澪〜ミオ〜Ar tonelico2 Hymmnos Concert side.蒼」もあります。なぜ二枚組でなく、別々のサントラになっているのかというと、メインヒロインが二人いるからですね。販売方法がゲームの内容に照応していて、この時点でポイントが高いです。

特に好きな楽曲は「こころ語り」です。この楽曲について解説すると、前作のラスボスであり隠しヒロインのジャクリという少女に向けたラブソングになります。この楽曲がすごいのは男性ボーカルであるところです。アルトネリコで使われる架空言語ヒュムノスは、本来レーヴァテイルと呼ばれる少女にのみ使える言葉です。これを主人公のクロアはジャクリに想いを伝えるために勉強するんですよね。歌詞の内容も永遠の愛を謳うものではなく、今現在の愛を謳うものでとても誠実です。しかも、途中でクロアの詩にジャクリが詩を返してくれて、デュエットし始めるんです。もう”良い”しか言えません。

アルトネリコシリーズと続編であるサージュ・コンチェルトのボーカルアルバムはすべて名盤です。オープニングソングの「謳う丘」はもちろん名曲ですし、1のエンディングで使われた「EXEC_PHANTASMAGORIA/.」もコーラスがえぐい。アルノサージュの終盤で使われた「Class::EXSPHERE_NOSURGE;」もふたつの人格をひとつの楽曲に込めてあり、なんだかすごいです。

このシリーズのせいで(おかげで)自分のオタクライフが一段回上がってしまいました。このシリーズをきっかけに同人音楽・同人歌手というものを知り、さらには東方Projectと出会いました。今では言わずもがな、どっぷりです。

交響組曲「ドラゴンクエストVIIエデンの戦士たち」

PS1のRPG「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」で使用された曲を集めたサントラです。ドラクエのサントラっていくつかバージョン違いが発売されることが多いんですが、こちらはオーケストラ版が収録されたものになります。

ドラクエ7は自分が物心付いたときに初めて遊んだドラクエです。当時、自分が遊んでいたゲームのストーリーとは一線を画しており、衝撃を受けたのを覚えています。

好きな楽曲はまず「愛する人へ」ですね。ドラクエ7でも屈指の名シーンである、キーファの離脱で使われた曲です。嘆きのような旋律が特徴的なんですが、悲しいだけではなくどこか前向きで爽やかさも感じます。最初から一緒に冒険してきた親友との別れのシーン、の楽曲として完璧だと思います。

次に好きな楽曲は「悲しみを胸に」です。愛する人へと同じく悲しげな曲なんですが、こちらの方がもっと辛い曲調です。作中の中でも特に悲しいシーンで使われているイメージがあります。特にウッドパルナやフォロッドなんかは強烈です。しかも序盤も序盤のストーリーですからね。様子見のジャブにしては重すぎです。

多分、自分が重くて暗くてどうしようもない物語が好きなのはドラクエ7の影響が大きいです。

SONG FOR TALES OF THE ABYSS

PS2のRPG「テイルズ オブ ジ アビス」のサントラです。このサントラはちょっと面白くて、主題歌を歌っているBUMP OF CHICKENの藤原基央さんが手掛けた作中BGMをまとめたものになります。主題歌を担当しているアーティストが一部のBGMを担当しているゲームはあまり聞いたことがありません。

なんといっても「カルマ」から成る楽曲群が素晴らしいです。カルマの歌詞がまさにルークとアッシュを描いているんですよね。ルークの名前の語源は恐らく光を表すルクスから来ているので、歌詞の中で多用される「陽だまり」はなんだか感慨深いものがあります。そして、最終決戦直前のルークとアッシュの戦闘シーンでは、カルマのアレンジ曲が流れます。これはかなり胸熱でした。

自分はテイルズ オブ ジ アビス、そしてカルマと出会いBUMP OF CHICKENにドンハマりしました。人生でありますよね、BUMP OF CHICKENにハマるタイミングって。平成生まれの思春期の少年少女は一度は通る道です。

とりあえず今回は三作品

まだまだおすすめしたいサントラはありますが、キリがないので今回は三作品にしておきます。昨今はサブスク全盛の時代です。特定の作品のサントラを円盤で買う、というのはもはや珍しいかもしれません。とはいえ、自分の好きな作品のサントラが並べられたCDラックには中々乙な趣きがあります。皆さんもよろしければ、自分の部屋をお気に入りのサントラで飾ってみてはいかがでしょうか。では、また。

ゲーム代やお供のお菓子やドリンク代にかわります