マガジンのカバー画像

短歌とか

17
短歌関係。 短歌誌、歌集、自作題詠、短歌お絵描き、など。
運営しているクリエイター

記事一覧

「萌」短歌・ポエデイ・みそのの詩歌賞

「萌」短歌・ポエデイ・みそのの詩歌賞

 二〇二四年二月歌会のあと、にゃんしーさんにひとことアドヴァイスを貰ったので改作しました。歌会の詠み込みは「萌」でした。

   &

 明日は祝日・天皇誕生日。浜松へ移動して、23日は、「ポエデイ」にて、ゲストパフォーマンスをしたり一日中本を売ったりしている予定です。

 お近くの方はご来場くださいませ。入場無料です。出店が6名ほどいますが、他の方も、会場内で手売りを可とされています。
 オープ

もっとみる
tanka / 3月短歌誌

tanka / 3月短歌誌

 KADOKAWA『短歌』のみまずさらっと捲りました。色々良かったのであとでちょっと書き足す(筈)。角川のは、フォントが良いんですよね〜。

 そしてこれを買った翌日、1ヶ月遅れていることに気づいて、4月短歌誌を買いました。それはまたの記事。

tanka / 2月短歌誌

tanka / 2月短歌誌

 買ったは良いけれど読んでいないというより、いつ買ったかも思い出せません。今日は3月21日。2月号短歌誌のいちばん早い発行日は、『歌壇』の2月号が発行されたのは1月25日……何をしていたっけ……。ブログとかtwitterを遡れば良いのですが、本気で体調を崩すとツィートもしないので、情報が無いです。むしろこの頃は元気だったのでは。

 はい、2月号です。

 『歌壇』は新人賞発表号でしたね。品薄でし

もっとみる

鳩尾に鳩尾あつて心には心が無くてとても苦しい

短詩 / スープ詠

短詩 / スープ詠

 ねこちゃんにスープふぅふぅしてくださいコンスープほどの安心ください

 放送大学短歌会の10月の題は「スープ」、上記は没作です。

 ねこちゃんのこと採用しないの? ねこちゃんなのに駄目なの? ねこちゃんなのに。ねこちゃんのこと、ねこちゃんなら没にしないのにーーねこちゃんなのにーーーえーんえーん。かなしい! かなしい! えーんえん。えーんえん。

 ねこちゃんは泣いています。果てしなきねこちゃん

もっとみる
短歌 / 放題短歌2月

短歌 / 放題短歌2月

 放送大学短歌会で出詠した歌は、未発表作として扱われる為、自作以外は引きません。

2月の歌会の題は「首」でした。

洗髪につむりを垂れるごと思ふこれは斬首刑でない淋しさ(6点)

二十九の日曜の朝、運動会みたいに薄いポカリスエット(1点)

檸檬

檸檬

そんなにも
あなたがれもんを待つてゐる
哀歌の意味を
知らない床で

【題詠】俳句部第五回題詠

【題詠】俳句部第五回題詠

俳句部題詠に初めて参加します。

  ◯

「ヨット」

水面にヨット浮べし午后の風呂

少年が折つたヨットの色の良い

「香水」

香水と雨滴が交じりすれちがふ

窓辺にはさかなの透ける香水壜

香水壜振れば外では鳩が飛ぶ

寝室の香水壜で今日に封

「熱帯魚」

見つめてゐるのは私、熱帯魚

色セロファン切つて逃した熱帯魚

「かき氷」

銀の匙しやくしやく掬ふかき氷

日々の泡けづられるもの

もっとみる
はてな題詠2017年7月分(転載)

はてな題詠2017年7月分(転載)

2017年7月のはてなブログ題詠記事の転載です。(一応投げ銭を設定しておきます)

題詠5首1)透
透けることそれが命のかげならば花を添へたり笑つてみたり

2)ホイップ
ホイップが一番電車に乗つた頃きみは花を摘んで裂いてゐた

3)果
夏は死ぬ突然死ぬる把えても冷凍庫の中で果ててゐる

4)ペンギン
街を過ぎあそこにゆけばペンギンが見られたらしかつた、ここは夜

5)短夜
短夜の与り知るところで

もっとみる
はてな題詠2017年6月分(転載)

はてな題詠2017年6月分(転載)

2017年6月のはてなブログ題詠記事の転載です。(一応投げ銭を設定しておきます)

1)クリーム
未だクリーム嘗めたることのないやふな澄んだ曹達に瞳隠れり

2)溝
哀しくもなき日溝口のぬめりを擦るまなこの平たさのまま

3)万緑
晴れし日の水面に映る万緑が光に毀れ吾が目を死なす

4)雨
雨ならよかつた心は泪 雨のなか泣いてゐたなら気づかれなかつた

5)きみ
寒き日もきみはきみの眼をしてくれ

もっとみる
はてな題詠5月分(転載)

はてな題詠5月分(転載)

はてなブログ「短歌の目」7月分を投稿したので、5月分を転載します。

はてな題詠「短歌の目」2017年5月 - Komma usw. http://buff.ly/2tDtqrs

題詠5首1)青葉
此の季は樹木に見えぬふりをする青葉の臭ひはカルキぽいのだ

2)くつ
あゝ五月これから始まる季節など屈せずそらのかおをしてゐる

3)カーネーション
きみが折りわたくしは破り泣き祈り赤きをりがみのカー

もっとみる
はてな題詠2017年4月分(転載)

はてな題詠2017年4月分(転載)

5月分の題詠をブログに載せたら転載する筈が滞っていました。

はてな題詠「短歌の目」2017年4月 - Komma usw. http://buff.ly/2u9bs0H

題詠5首1)皿
皿皿皿皿割つた破片を掃けよきみ今も諧謔は燻るね

2)幽霊
飲食店こゝろが煤け幽霊の眼で嘘の座り方する

3)入
雨は唯ふれば降るだけ西日から入り日なみだは泣けば泣くだけ

4)うそ
血が出たり皿が割れたりそれ

もっとみる