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商店街はアミューズメント施設だ

個人の商店って、使ってますか?
今や経営難で閉店してしまうお店も多く、地方などではシャッター商店街も増えていますよね。
撮影でほぼ廃墟と化した商店街に行った時は、何とも言えない気分になりました。

仕方無いことだとは思います。
手軽に買い物したいなら、コンビニエンスストアが溢れていますし、スーパーなら安く一度に買い物を済ませることができます。
手に入りにくいものも、Amazonや楽天で注文すれば、翌日には届きます。
わざわざ個人のお店で購入するメリットは、ほとんど無いといって良いでしょう。

私は常々、アーティスト・クリエイター支援を口にしています。
アルバイト等でエネルギーを削がれることなく創作に励むことのできる環境作りが出来ないものかと、《哲学者の薔薇園》というサロン空間を作り、アーティストの活動や情報交換の場として機能させていこうと試みています。
が、「レトロ喫茶東京」のライターを始めて、好きだったお店や行きたかったお店が次々に閉店していくのを悲しく思い、アーティストやクリエイターに限らず、独立開業している個人が生きやすい社会を目指すべきでは、と思いました。

あれ、軽く書くつもりがまた力の入った文章になってきてる・・・。

とにかく、選挙と同じで個人の力で社会は変えられない、と何もしないよりは、自分だけでも行動しよう、なるべく個人商店を利用してみよう、と考えた訳です。

商店街って結構、テーマパーク的な楽しさがあると思うんですよね。
特にアーケード街。
ヴァルター・ベンヤミンの『パサージュ論』に対抗して、赤瀬川源平氏あたりが本を出してても不思議じゃない気がします。

実家のある鎌倉の駅近くに、丸七商店街という迷路のような、寂れ具合が非常に魅力的な商店街があります。
去年久しぶりに行ってみたら、レトロ感はそのままに、おしゃれな看板が設置され新しい店も何軒か増えていて、人気のスポットになっているみたいで嬉しくなりました。
下北沢の駅前にあった、元闇市という駅前食品市場なども面白かったのですが、駅前開発で無くなってしまい、とても残念です。

私が地元商店街で良く、もしくは時々利用するお店はどこかな、と考えてみました。(飲食店・サービス業除く)

パン屋、洋菓子屋、八百屋、肉屋、花屋、熱帯魚屋、骨董店、リサイクルショップ、珈琲豆店、酒屋、雑貨屋、手芸店、時計屋、薬屋

それに対し、ほとんど、もしくは全く利用しないお店はどこだろう。

魚屋、惣菜屋、豆腐屋、乾物屋、日本茶店、米屋、和菓子屋、文房具屋、おもちゃ屋、服屋、靴屋、カバン屋、寝具店、瀬戸物屋、家具屋

こうしてみると、日本食の食材屋さんを全然利用してないんだな・・・。

ちなみに以前利用していたけど行かなくなったお店に、自転車屋さんがあります。
なぜかというと、すごく対応が悪かったから。
たぶん、競合がいないせいでしょう。
私は嫌なことはあっという間に忘れるので(だから同じ過ちを繰り返す・・・)具体的に何があったか忘れましたが、何度か行っても同じような感じだったので、不便を忍んで少し遠くの自転車チェーン店を利用するようになりました。

まあでもそういうのも、個人のお店の醍醐味だと思うんですよね。
相性が合う合わないも、人間同士ならではですから。

初めて入るお店にはきっと、未知の領域が開けていると思います。
もしかすると、日本料理に開眼するかもしれません。


サポートして頂けたら、アーティストの支援に使わせて頂きます。 貴方の生活の片隅にも、アート作品をどうぞ。潤いと癒しを与えてくれます。