藤田隆夫氏『信によって成る』

6/25は、東京都朝礼副委員長、武蔵野市倫理法人会副選任幹事、㈱都市ハウジングの藤田隆夫氏の講話を聴きました。
藤田さんは私が武蔵野市倫理法人会に顔を出した最初の日に、名刺交換をした何名かの内のお一人。
とても感じの良い方という印象だったのですが、それからも私が出演した演劇公演を観にいらして下さったり、月に数回営業しているアートサロンカフェ《哲学者の薔薇園》にいらして下さった数少ないうちのお一人でもあります。
倫理法人会は基本的に経営者の集まりですから、とてもお忙しい方が多く、なかなか仕事関係以外の知人の催しに顔を出すのは難しいと思うのですが、それだけに、度々いらして頂けるのはとても有難く思っていました。
今回の講話を伺って、その理由が少し分かった気がします。

藤田氏が講話をされるのは、なんと2年ぶりだそうで、「一年号あたり一回でいいです」と仰るのには皆大笑い。
岐阜県に生まれた藤田氏。岐阜では何かというと信長公を担ぎ出すのだそうで。
小学校の頃の夢は、小4→漫画家、小5→デザイナー、小6→詩人、作家、だったそうです。
つまりクリエイティブな職業を目指していたのですが、成長するに従って現実的な方に目が向き、読んでいた漫画の影響もあって東大に入ろう!と考え、中学では官僚、高校では経済学者を目指します。
学校では生徒会長を勤めながらスポーツでも良い成績を修めるという、文武両道の優等生だったようです。
しかし、東大受験に失敗し、中央大学に入り、校風もあって今度は検事を目指します。
ですが、在学中パチンコ店に通ったり、何故かハスラーに憧れたり、かと思うと牧師になろうとか学習塾の講師にという時期もあったそうです。
なんという振り幅の広さ・・・。
ところがここで、お母様の死という契機があり、一旦今までの計画を白紙に戻し、心機一転、不動産営業の世界に飛び込みます。

そんな生活を続けて来たある日、自転車事故に遭い、肺が片方潰れ、喉や脇腹に穴の空いた状態で、何日間か死の縁をさ迷います。
一命を取り留めたことで、命の大切さに気付き、それまでの「死ねばゴミだ」というような考えを改めます。
そして一念発起して、かつて塾の教え子だった15歳年下の奥様にプロポーズして結婚。
倫理法人会の存在を知ったのは2013年。
お父様の介護をしながら倫理の教えを学び、2014年にはお嬢様が産まれます。

丸山敏雄氏の「万人幸福の栞」には、良くあるような金言名句の類で構成されているけれど、それにプラスの一言がある、と藤田氏は言います。
人生は100年生きるとして、31億5360秒。
一人一秒会っても、一生かかって世界中の人に会えないのです。
だから同じ何十分かの時間を共有できる人々とのご縁は、本当に意義深いものなのです。
講話の締め括りは、藤田氏が副委員長をしている、朝礼委員会の宣伝動画でした。
活力朝礼コンテストというものが開催されるそうなのですが、この動画がとてもよく出来ていて、面白かったです。
カット割が非常にスピーディだったので、もう一度じっくり観てみたい!と思いました。
藤田氏のユニークなお人柄を知ることができ、とても楽しい講話でした。

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