見出し画像

花と緑のコンシェルジュ       ~街にみどりをくらしに花を

こんにちは♪ 花と緑のコンシェルジュ 和田由里です。
遅くなってはいますが、この秋に実施したイベントの記録もかねて、記事をアップしています。前回は、10月22~23日開催の広島県花き品評会に乗っかって実施したイベントのことを書きましたが、今回は、その翌週に実施した「街にみどりをくらしに花を in 紙屋町シャレオ」の内容を紹介させていただきますね。
この事業も農林水産省の補助事業「ジャパンフラワー強化プロジェクト推進」という事業で実施している事業です。イベントを開催している会場は、広島市中心部の地下街の中央にある広場。雨風関係なくイベントが開催できる場所です。このイベントはステージを構えて、講演をしていただいたり、ステージを活用してパフォーマンスをするほかに、ワークショップや展示をします。その中で初回から続けているのが、陽の当らない場所であっても花やグリーンを活用してもらうことや花のプロではない人(地元著名人に協力いただき)が生けたいけばな展を開催しています。
どうして、プロじゃない人達にお花を生けてもらうのか・・・?それはお花は気軽に楽しむものだと思うからです。植物のこと、花のこと、生け方、生ける技術・・・など知らないとお花を生けてはいけないわけではありません。そのことをお伝えしたくて、ご協力をお願いして出展していただいています。

いけばな 花材コーナー

いつもご協力をお願いしている方々は、広島県、広島市の行政から代表してお一人ずつ。地元のスポーツ界からは、スポーツ界で唯一オフィシャルフラワーを公認されているサンフレッチェ広島から。そして、今年初めて実現した地元瀬戸内地域がベースのAKBグループ、STU48からもご参加いただきました。
上の写真は、装飾兼いけばなの花材コーナー。このイベント「街にみどりをくらしに花を」には、地元のマムの育種会社「イノチオ精興園」様に絶大なるご協力をいただいているので、マムの新しい品種が勢ぞろいですが、マムだけではなくまるで花屋さんで好きな花を自由に選んで生けてもらうような感じで花材選びからしていただきます。

お花を選んでいる松井広島市長

上記はお花を選んでいらっしゃる真っ最中の松井広島市長です。(その向こうにSTU48のおふたりもお花を選んでいますね)
「著名人のいけばな展」・・・と銘打っていることから、初回から毎回ご協力いただき出展していただいてます。

広島県より大濵農林水産局長

とても真剣に生けていらっしゃる最中の大濵広島県農林水産局長。イノチオ精興園のマムを軸に。花瓶、水盤も何種類かご用意をしていて、花器もご自分で選んでいただきます。

花生け最中のSTUのおふたり

STUのお二人、峯吉愛梨沙さんと田中美帆さんも真剣に。峯吉さんは吸水性スポンジをセットしたバスケットに生けていらっしゃいます。実はこの同じ日、別の会場にSTUのステージが予定されていて、そちらでも見ていただけるように運びやすいフラワーアレンジメントに。田中さんは水盤に生けることに挑戦。手にしているのは、ピンクの四角い実が美しい枝物「まゆみ」(別名:玉手箱 果実が熟すと果皮が4つに割れ、中から鮮やかな赤い実が出てくる様子から)。

二日目はサンフレッチェ広島の森﨑ご兄弟と当選されたFanの方

「街にみどりをくらしに花を」の初日は、ホームゲームが開催されていたため、二日目に参加していただいた森﨑ご兄弟は、「森﨑兄弟と一緒にお花を生けよう」と一般募集して当選されたお二人と一緒に花選びから。。。Fanの方にとっては至福の時です。

みなさまの作品をご覧ください

大濵 清 広島県農林水産局長
STU48 峯吉 愛梨沙 さん
STU48 田中 美帆 さん
サンフレッチェ広島CRM 森﨑 和幸 さんとファンの方の作品
サンフレッチェ広島CRM 森﨑 浩司 さんとファンの方の作品
ステージイベント終了後の記念写真

以上の作品に加えて、全国高校生花いけバトルでご縁があった広島工業大学高校の日本文化部のみなさんが作品を生けてくれました。会場の関係で展示できる作品は二つということでお願いしましたので、合作となりました。

広島工業大学高校 日本文化部 ①
広島工業大学高校 日本文化部 ②

広島工業大学高校の日本文化部の皆さんの作品は、とてもボリュームのある作品に仕上がっています。「枝物を使って生けたい」、「たくさん花を使って生けたい」と花器は自分たちで持参したものを使って、希望通りたくさんの花材を使ってくれた作品でした。色合いも重ならないようにしてくれたようです。

いかがですか?皆様の作品。
どなたも楽しそうに生けていらっしゃいました。

私もお花は習ったことはあるのですが、本格的に習ったわけではありません。あっ(゚д゚)!こんなことをいうと、月謝払ってくれてならわせてくれた両親に申し訳ありません。一年くらいかな?お茶とお花を習わせてもらっていました。^^;ゞそれと以前は会社の仕事もゆとりがあったので、週に一回、お花の先生が来られていました。
ただ、お花のお免状をとったりというようなことはありませんでしたので、本気で正式に華道をやっている自覚がないんです。

職業柄、いろんないけばなの流派の華展には足を運びますし、そこで見る作品は素晴らしいなぁと思います。素晴らしい作品を見ると、こんな風にいけられたらいいな。。。と思いますよね。もちろん私もそう思います。
だけど、お花を習っていないとお花を生けてはいけないわけではありませんよね。ちょっと買ってきたお花やお庭に咲いていたお花など、ちょっと花瓶に・・・花瓶がなくても空き瓶などの入れ物を花瓶代わりにして飾るのにはお免状などは必要ありません。
私・・・それを皆様にお知らせしたいんです。

お花をいけるのは楽しいし、気分転換になります。

これまで、「著名人によるいけばな展」に参加協力をお願いした方は、みんながみんなお花を習った経験がある人ばかりではありません。サンフレッチェ広島の森﨑ご兄弟などは、皆様ご想像のように若い時からサッカーに打ち込まれていて、お花を生けることなど全く経験はないとおっしゃっていました。初めてお願いした時は、「なんという無茶振り!!」と思われたに違いありません。

みなさま、ご存じですか?サンフレッチェ広島には日本中のスポーツクラブでも初めて、オフィシャルフラワーを公認していただいていることを。(それは、日本で生まれた唯一の青いカーネーション「ムーンダスト」です。青い・・・とありますが、実際にみると「青紫」➡「サンフレッチェカラー」なんです。)

ムーンダストの花束

そのこともあり、ぜひともこのイベントに参加協力をいただきたくてご依頼したところ快諾いただき、初回からこれまで毎回お花を生けていただいているんです。ただ、楽しく、自分なりに自由に生けてもらいたいという思いを汲んでいただき協力いただいていたのですが、回を重ねるうちにとても上手になってきていらっしゃる印象です。

お花をもらう機会も少なくない森﨑ご兄弟ですが、このイベントに協力していただく前には、自分で飾る・・・というような機会はなかったそうです。ですが、「お花を生けている最中って、結構集中できるんですよ」って、森﨑和幸さんがインタビューでおっしゃってもいました。イベントとして実施しているので、後のステージで感想などをたずねられたりもするので、いろいろ考えながら生けられるせいもあるかもしれません。一方、双子の弟、森﨑浩司さんは、自由にのびのびと生けられています。
このおふたり。。。お願いもしていないのに、イベントの趣旨にピッタリ。まずは楽しくお花を生けていただきたいんです。お花が自分の好きな角度に向くように生けていくようにすればいいんですよ。どっちを向いたお花の顔が好きかな~ぁ・・・なんて、考えながら。
そして、もしも、もっと興味を持たれたら、その先を学びに進んでいただければいいんですね。お花の勉強していないとお花を生けちゃいけないわけではありませんから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?