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4933 I-ne

「ボタニストシャンプー」「夜専用のシャンプーその名もYOLU」
2~3年前から大バズリしているヘアケア商品なので、誰しも一度は聞いたことあるんじゃないかと思います。
個人投資家にも人気のI-ne,調べてみます。

PER  12.7
PBR 3.75
利回り -
時価総額 501億
概要 ヘアケア商品・美容家電主力
SNSでバズらせる販売手法

*なぜ注目したのか?
5月から発売の新商品「AQUALL」シャンプー・コンディショナーを使用したところ、とても良かった。ネットで買ったがリアル店舗で見かけない。そこで、IRさんに販路の問い合わせをしたところ「AQUALLは販路を絞ってテスト販売している」とのこと。新しい売り方が成功しているのではないかと仮設をたてて調べてみた。

*直近決算
とてもよかった。
2Q:四半期純利益が大幅増なのは
持ち分適用会社のEndianというドリンク会社を日本コカ・コーラに譲渡。
利益29.9憶を特別利益として計上したため。

*通期見通し上方修正。
今期経常4%上方修正・最高益予想
今期見通し→修正後
売上40,000百万→41,500百万
営業利益4,000百万→4,300百万
経常利益4,050百万→4,200百万
当期純利益2,300百万→3950百万

好決算の要因
①国内
・BOTANIST夏限定商品が売れた
・SALONIA(美容家電)売れた
・YOLU(夜用ヘアケア)ディズニー限定デザイン売れた

②海外
・中国での越境ECでYOLUが爆売れ
・アメリカの大手原料メーカーとの共同研究室を上海に設立して作った商品が売れた

グローバルは凸凹してましたが今期の伸びはすごいですね。


*SWOT
S強み
・SNSでバズらせるマーケティング力
・自社でクリエーター(67名)を抱える企画力
・データによる需要予測精度が高いこと(92.8%)
・中国、台湾での現地に合わせた販売方法と経路
・OEM生産による高品質商品

W弱み
・主力ブランドがBOTANIST・YOLUに偏重
(→しかしAQUALL等他ブランドも育成中)
・広告がデジタルに偏重、現状日本のヘアケア商品の8割は店舗による売上
(→しかし今後の流れを考えるとデジタルで先手を打つのが良いと)

O機会
・タイパ重視のZ世代に響く時流に乗ったデジタルマーケティング(YOLU)
・中国で主流のライブコマースに乗っている

T脅威
・浮き沈みの激しく商品サイクルの早い業界であること
・ヘアケア商品並びに美容家電ともに競合他社が多数いること
・海外売上の多くを占める中国との地政学リスクによる、売上減

*感想
I-neは化粧品業界に属していながら実質Webマーケティングの会社と思います。
化粧品業界として気になるのが広告宣伝費。
またWEBマーケティング会社として気になるのが離職率。

私調べですが、今期2Q累計での、売上高における広告宣伝費は約13%
化粧品業界では広告宣伝費10%~20%が適正なようなので特段高い訳でもない。離職率も10%程度。WEB マーケ業界平均離職率9~12%のようなので、特に問題なし。

5月末に、新ブランドであるAQUALLの初速を、BOTANISTと比較して調べたことがあり ↓

<BOTANIST> 販売から3年経過
アマゾン☆3.9 口コミ147件 
アットコスメ☆5.6 口コミ2000件
tiktok 176.2Kいいね

<AQUALL> 販売から1か月経過
アマゾン☆4.5 口コミ30件
アットコスメ☆5.8 口コミ400件
tiktok 7.9Kいいね

という結果でした。

初速いい感じじゃないでしょうか?

アットコスメではAQUALLの口コミを書いたらポイントがもらえるようになっていました。新ブランド立ち上げ時には、広告費投下が通常Qより多くなると思いますが、それを吸収しての増益なので、今後も期待できそうと思います。
本当は、2Q決算持ち越そうと思っていたのですが、海外売上げの具合が読めなくて、売ってしまいました。今思えば、ドリンク会社の譲渡益が計上されることや中国ECで1位を取っていたことは、調べればわかったことで、自分の怠惰を反省しています。

株価の値動きが結構上下する面もありますので、保有する場合には、タイミングをよく気を付けて、今後も販売状況など調べていきたいです。

今日も有難うございました.:*♡



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