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若い世代に無意識的に見捨てられている国なのではという仮説。

 デルタ株ウイルスで若年世代も重篤化した事例が報道されてもなお、ワクチン打ちたくない・打たないの選択をする若年層が多いのは、潜在的にというか無意識的に漠然と日本の社会というものがなんとなく見捨てられて、いまの「政治体制」や日本社会の「法制度」というものに疑念と不信任感がなんとなくあるのが問題なのではないかと思いました。

 打つか打たないかや、デマ情報の拡散を抑えるにはどうすべきかという議論よりも、抜本的にこのいわゆる「政治不信」を時間をかけてぬぐわないと、いまの20・30代が40・50代になってメインの納税者層になり、10代がもっと目に見える政治参画をするころには、いまのひずみが取返しのつかない亀裂に変わるのではないかと。

 現状、根拠のない「不妊になる」や「遺伝子書き変えられる」なんかを信じている人をネット上で「ソースが無い情報信じるなんてアホすぎw」と切り捨てるのは簡単ですが、結局彼らも目の前にいる、信頼する大事な友人の一人の口からも「ワクチンってヤバイらしいよ(、ネットで見た/友達からきいた)」って聞いてしまうから、いくら根拠がない情報でもそれが耳の奥に残らざるを得ない。

 発信源たどれる情報みたところで20代は頭痛も発熱(2回目接種)も50%以上、倦怠感は余裕をもって70%を超えている。倦怠感は「個人の感覚の差!」と言い聞かせられても、「37.5度以上の発熱」みたいな数字的根拠に対して我々なんちゃって近代人は抵抗不可避で、「デルタ株罹患しないようにステイホームするのと、ワクチン副反応回避とどっちが個人コストが少ない?」という小手先の計算が働いてしまう。人間の生命に対して、時間と労力のコストを自然に引き合いに出してしまう生命倫理感のあり方を問われる人間を育ててしてしまった社会構造のひずみは、たぶん早急に時間をかけて変えていかないといけないのだとも思う。

 こういう国という機関が発信する情報に「ワクチン 不妊」関連などでググれば一番に厚労省のサイトがヒットしてアクセスできるように、きちんと広告出したりSEO対策取られている(っぽい)から、これは若者とネット社会だけに起因する問題ではないのではないか。

 つまりは、国がこれだけ情報配信網やコンテンツそのものの読みやすさなどトータル的な質をあげながら丁寧に情報を発信したところで全然効力がない現状から、若い世代に無意識的に信頼されていないとか見捨てられている国なのではという仮説がうかびあがりました。

○見やすいサイトの迅速な構築からの邪推

 ブラックな労働実態が報道されているけど、たぶん人並外れたタスク処理能力がある人が多いだろうから(もちろん官僚の友人なんていないような環境の人間ですし、会ったこともないから実態は知らんけど)こういう見やすいサイトとかを早急につくったり、しかも通常の業務とかしながら作ったんだろうと思うと、どこか(たぶん東京)にいる会ったことのない誰かの「配慮」が見えるような気がします。情報開示がないと我々一般人はもっと不安になるしかないですし。

 自分自身が在籍する地方の中小企業のなかでもめちゃくちゃ頼れて尊敬できる「おじさん・おばさん」と、エクセルのSUMすらつかえない、ときどき線ひくだけの名簿すら作れない「おじさん・おばさん」がいたりする現実があって

 同時に、USBメモリー知らないことが恥ずかしいとすら思わない、この時代の「基本の読み書きのすべ」すら知らないと思われるような知的に貧困な人や「異常気象にはアジサイでも育ててグリーンカーテンで対策だ!」みたいな、だれの何を配慮したメッセージなのかわからないボールを投げている人が国の中枢の一部にいると思うと

 まぁ、国の中枢も「一握りの人が進学する難関大でて、難しい公務員試験受けて入った優秀な若手の人材に、いまの50代くらいの管理職でデジタル機器やオンライン上での知識を知らない人が、膨大な業務を指示するという名目で押し付ける構造があるのじゃないか」という邪推が働きます。

 たぶん、今後はこんなことを邪推させるような人間が育ってしまう環境をわたし自身が作らないために何か考えて仕事なり行動なりをしていかないといけないのでは、となんとなく感じさせられました。じゃぁ具体的に何をするのかの案や策はないです。凡人のかなしい性。

 「うわーかわいー、1歳10カ月の赤ちゃんってこんなにしゃべるのかー」と、のほほんとYou Tubeで赤の他人のこどもの成長みて笑ってるけど、この子らが「まぁどうせ法律なんかあってないようなもんやろ」とか言い出したら、私にとって全然関係のない世界だけど、かなしいなぁと。

 「若い人の投票を!」という目に見える行動に移せる意識変革の問題だけでなくて、「まぁここにこう書いてるから、この手順守ってたら大丈夫なんちゃう?知らんけど」っていう信頼先をちゃんと国か地方行政か、どこかわたしらの税金の行先が担える社会にするために、名もなき凡人であるわたしの今後のふるまいってなんなんやろか。


#アフターコロナ #コロナ後の20年 #若者  #「若者」が社会の「中枢」に増えるころ

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