私が「やりたいことをやる」に向いてない理由

正確には、私が「自分のやりたいこと」を実現するのには向いていなくて、「他人のやりたいこと」を実現するのに向いている理由、である。

重要なのは、向いていない、というだけであって、「やりたいこと」はたくさんある、ということだ。歌うことも、お話を考えることも、演じることも、私は大好きだし、よく実現している自分を妄想する。

しかし、私はその実現には向いていない。これは、今就職活動中の私が、自分の「やりたいこと」ではなく、他人の「やりたいこと」に重きを置いていこうと思った経緯の話だ。

私は自分の「やりたいこと」を人とやっていくには、頑固すぎるのだ。自分の中で考える理想像が強すぎて、人のアイディアが入り込む余地がない。しかしそれでは、その「やりたいこと」は大きくなっていかないだろう。一人で実現していくには規模にも質にも限界がある。

だから向いていない。そして、「他人のやりたいこと」を実現するのには非常に向いているのだ。

何故なら、最初に言った通り私には「やりたいこと」がたくさんあるからだ。それを実現するために使用する予定だったエネルギーが、私の中にはたくさん存在する。そのエネルギーが、「他人のやりたいこと」というツールで活かされていく。「他人のやりたいこと」であるから、自分の事に比べれば非常に客観的で、戦略的に、大量のエネルギーを適切に処理できる。不完全燃焼もない。特に、「自分のやりたいこと」が多くある私にとって、「自分のやりたいこと」を自分の事のようにしっかりサポートしてくれる人がいる、ということが本人にとっていかに心強いかを、私は知っている。

だから、私は「やりたいことをやる」に向いておらず、「他人のやりたいこと」を自分の事のようにやりたいようにやるということに向いているのである。

それを活かして自分らしく生き生きと働いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?