まりかがたい焼きを食べ終わると、コウイチはそっと後ろに周り、長い足と腕とでまりかを包み込んだ。
空っぽになったマンション26階の伯父の部屋からは、夕陽の赤と空の青とが織りなすグラデーションと、明かりを灯したばかりのスカイツリーが見えた。

ここが心の置き場になったらな、と思った。

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