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今、だった。

今、夕日が橙色です。この感動を伝えたい。

今日はお休みの日。ほっとしたいのでお部屋の電気を消してお外の薄暗い曇りの白い光に任せて、朝からずーっとのんびりしていたんですけれど。

うわあ、こうしている間にも橙色が深くなっていく。

さっき突然、なんか光が変わったなと思って外を見たら、曇り空が晴れて橙色がこの部屋のお布団にかかってそこから夕方が始まっていたんです。

もう終わりそう。

一日の中で夕方が一番好きなのに。しかも今は金木犀も夕方に参加して橙色が世界に散らばっていくかなり最高の時間なのにな。

夕方の鐘がなりました。だんだんみんなカーテンを閉めて夜の準備をするのでしょうけど、私はかたくなに夕方に残り続けたい。

けど、泣いても、夕方は行ってしまった。

子供たちの声も、営業さんの話し声も、近くの工事のドガガガガの音も聞こえなくなりました。代わりに夕飯の買い物帰りの奥さん達の短いお喋り、ポストがしまるパタン、遠くで響くサイレンがぼんやり聞こえてきます。

夜だ、負けないぞ。

最初の一行を書いていた時、「今」って書いたけど、すみません。夜になってしまいました。今日の夕日とってもきれいだったんですよ。昔は毎日のように見ていたのですけど、最近はあんまり夕方が見れないから、本当に嬉しくて大変でした。

今日は特に何もしていないけれど、あの夕日に会えたから最高の一日。

あらま、そとで誰かが口笛を吹いているな、楽しそうだ。私も今からこっそりお出かけしようかな。

明け方、朝、お昼近く、昼、昼過ぎ、夕方、夜、深夜。

一日って素敵だなあ。でもやっぱり私は夕方が好き。

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