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【漫画名言集③】「努力」の証明。~『ランウェイで笑って』より~

こんにちは。
最も起業家らしくない起業家、奥野有梨亜です。

何度も言いますが、人生の大事なことを、漫画でたくさん学んできました。
そして、昨今の漫画は、ただただ夢物語ではなく、非常にリアルで、
すべてがうまくいくわけではない、その中で、目標を追っかける、
読者の「現実」の共感を引き出すような作品が非常に多いように感じます。

※こちら前回の記事もぜひどうぞ。

そして、最近の漫画で描かれているテーマが、
ビジネスをやっていく中で、大事にするべき
信念、人間関係、リーダーシップ、思考、
などに、非常に通づるものがあるなと感じます。

なので、ちょいちょい、日々お仕事や、ご自身の目標に向かって頑張っている人たちに向けて、素敵な言葉を拝借しながらお送りできたらと思っております。


*****


最近、また見つけてしまいました。
素敵漫画。

「ランウェイで笑って」

作者猪ノ谷言葉による、連載デビュー作。
ファッションを題材にした少年漫画。

題材が題材だけに、少年漫画としては「異色」と注目を集めた作品。
しかし、ストーリー展開は、典型的な少年漫画で、
「努力」「仲間」「ちょっと気になる恋愛」を通じながら、主人公たちが夢をかなえていく作品です。

作者の方のインタビューを見ていると、「元々、スポーツ漫画の友情や熱い感じが好き」なのだそう。
ですが、スポーツだと、どうしても「男女」が同じ舞台で横並びに戦うことは戦うことはありませんよね。
ファッションだと、それが叶ってしまう。

さらには本作品は、「ビジネス」という観点を絡ませながら描かれていることで、非常にリアル

生まれ持った身体・才能の壁、
人脈・コネクションの力、
売上、SNSフォロワーなどの数字がものをいう世界。

部活じゃない、趣味じゃない、からこその「リアル」。
それが非常に共感を呼び、大学生やファッション関係のみならず、
働く大人たちにも注目される漫画です。

努力は、報われるのか?

努力すること。
まさに少年漫画のテーマ。

この漫画の中に出てくる主人公2人は、
モデル・デザイナーを目指して、一心不乱に努力します。

しかし背景は、いたって真逆。

ヒロインの藤戸千雪は、父親は有名ブランド会社の社長、母親は元パリコレデビューも果たしたトップモデル。
パリコレにでるようなスーパーモデルを幼いころから目指していますが、
とある理由で、大きな壁に阻まれながらも、悪戦苦闘しながら夢を追います。

一方、もう一人の主人公、都村育人は、
入院中の母親と三人の妹たちがいる母子家庭。
お世辞でも「恵まれている」とは言えない環境で育ちながらも、
根っから服を作るのが好きで、デザイナーを目指して奮闘している。

正反対の環境・性格で、立ち向かうべき壁も全く異なります。

高校の同級生という関係で、ひょんなところから出会った二人は、
同じ「ファッション」という共通点を持ちながら、お互いの夢を追いかけ、
お互いに認め合い、尊敬しながら、
時に仲間、時にライバルとして、切磋琢磨しながら成長していきます。


物語の中で、ヒロイン千雪が、育人について語ったエピソードがありました。

育人のこと結構尊敬しているんだ。私はさあ、本気でハイパーモデルになるつもりだから。モデルに必要ないことはほとんど切り捨てちゃうの。
でもね、育人は違う。捨てない、全部捨てないの。きっと私の方が夢に向き合っている時間は長い。それでも育人が頑張っていないと欠片も思えないのは、きっとそこに、何も捨てない、両立するって覚悟があるから。
私にはできない。できないから、感心するし、尊敬するし、負けたくないって思うの。だからね、育人、勝って。勝たないと、その努力は証明できない。

少年漫画では、ほぼ必ずと言っていいほど、主人公たちの努力や苦悩は報われていきますが、

現実世界は、そんなに甘いものじゃない。
頑張りが、努力が、想いが、すべて、結果になるとは限らない。

当然で、不平等で、あまりにも非情な現実。

けれど、それが、努力をしない言い訳にはなりえない。
そう思う大人たちが、今もなお、プロの世界で戦っています。

「結果を出すこと」「勝負に勝つこと」

それこそが、これまでの努力に価値を持たせる、唯一の方法。
自分の存在価値を、やってきたことの価値を示す、唯一の方法。

全てを、正解にするためには、
まずは、人に認められる結果を出すこと。

それが、ビジネスの世界かなと思います。

そういった厳しさを伝えてくれながらも、
それでもなお、読んでいたら「くそ〜〜頑張りたい!」と思わせてくれる漫画。
ぜひ、読んでみてください。

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