Yuria Suzuki

バイオアートに興味のある情報生命系学生のProcessing練習記録。

Yuria Suzuki

バイオアートに興味のある情報生命系学生のProcessing練習記録。

最近の記事

Wallpaper Group#1 p1

亀の歩み#17 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回からはWallpaper Groupシリーズを始めたいと思います! (もはや、ジェネラティブアートではなく、ただの実装とはなるのですが、「模様」に興味があるため、一旦寄り道します。) まず、Wallpaper Groupとは何か。 日本語で言うと、文様群と言いますが、「2次元模様の繰り返しパターンを17個のカテゴリに分けたもの」を指します。 言い換えると、全ての2次元模様はたった17

    • ソースコードを載っけると良いことだらけ

      亀の歩み#16 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は新しい作品ではなく、微修正したものです(すみません、、) 亀の歩み#14としてアップしたものの中でnoiseの引数が変だったので、それを正しい形に直して実行してみました。 ...という話はよくて、やはりソースコードをあげるのは良いですね! コードが間違ってたらどうしようとか、車輪の開発してたらどうしようとか、この人この程度のレベルなんだな、とか思われるのが嫌で、元々ソースコードをあ

      • noiseのオクターブ数と減衰係数をいじってみる

        亀の歩み#15 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「noiseDetail」を用いてオクターブ数と減衰係数をいじってみたくなりました! 今回は、動画形式なので、まずは作品からご覧あれ! 実はこれ、列を10個に区切って、その枠内でランダムに点を描画させ続けているだけなのです! それなのに、段差の異なる濃い長方形や、うっすら見える長方形などが様々な場所に描画されているのです。面白い!どうして! その理由は、ランダムのルールを変えてい

        • 上段と下段でグラデーションの進み方が違うの分かります?

          亀の歩み#14 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は、randomとnoiseを使いたい!そして、視覚的に理解できるようにしたい!というモチベーションで作成した作品です。 細かい説明は省きますが、ざっくりと各関数を説明すると、 randomは一様分布で、noiseは自然におけるランダム性を再現することを目的としたもの(パーリンノイズ)です。 ....と言葉で説明しても感覚的に掴みにくいので、なんとか可視化できないかと、以下のようなこと

        Wallpaper Group#1 p1

          グラデーションによる球体の表現

          亀の歩み#13 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「円の中央や縁ではない点を発端としたグラデーションを表現したい」というモチベーションの下、作成しました。 大概、円のグラデーションと検索して出てくるのは、 1. 中央から広がるタイプ 2. 円周の縁から広がるタイプ の2種類です。 しかし、やっぱりグラデーションを自由自在に操りたい! そこで、今回は2ステップに分けてこれを実現しました。 まず、グラデーションの発端となる点を円の中央

          グラデーションによる球体の表現

          プチプチシートのクオリティを上げていく

          亀の歩み#12 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、以前、亀の歩み#10として投稿したプチプチのクオリティをどうしても上げたい! そこで、主に行った改良点は2つ。 1. 円周をグラデーションにする 2. 透明度を加える 1. に関しては前回の亀の歩み#11を利用しました。 元の作品であるクリムトの「木々の下の薔薇」がこちら。 それが、こうなった! 前回よりかはプチプチ感が増している? ソースコード(ぐちゃぐちゃしてきちゃいました)

          プチプチシートのクオリティを上げていく

          円周方向のグラデーションを作る方法

          亀の歩み#11 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「円周方向のグラデーション」を作ってみました。 元々は「円のstrokeをグラデーションさせたい!」と思っていたのですが、そのような標準メソッドもなく、それを実現しているネット記事もパッと見ありませんでした。 そこで、自作してみることにしました! 今回の基本的な方針として取ったのは、円周上に点を打っていき、その色をグラデーションさせる、というものです。 なので、顕微鏡で見ると円周は

          円周方向のグラデーションを作る方法

          プチプチシートの表現は難しい

          亀の歩み#10 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「プチプチシートを再現したい!」という強いモチベーションから生まれた作品です。 緩衝材としてよく使われる「プチプチ」。 これで包むとその下にあるものは、ぼやけて白っぽく見えます。 それを油絵で描いたものを最近twitterで見かけ他のですが、あまりにも素敵でProcessingで再現したい欲が高まりました。 そこで、著作権の切れているクリムトの「木々の下の薔薇」を拝借して、プチプチ

          プチプチシートの表現は難しい

          ラーメンもこんなにカラフルだったんだね

          亀の歩み#9 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「技術的に面白い」というよりかは「見た目がポップで広告のような作品」が出来た例となります。 まず、元の写真は銀座のむぎとオリーブです。 (美味しかったです。) これでもラーメン界ではピンクや緑も入っていて、なかなかにカラフルな方だとは思いますが、 この写真を今回のプログラムを通すことで、以下ようなポップな感じになりました! ラフォーレの広告のような感じになりました。 一口に緑やピンク

          ラーメンもこんなにカラフルだったんだね

          極座標を使って円を描くと模様が現れる!

          亀の歩み#8 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「グラデーションを作ってみたい!」というモチベーションの下、ellipseを使わずに円を描いたら、面白い模様が出てきたよ!という作品です。 まず、グラデーションの書き方ですが、基本的にはlerpCorlorを利用して、2つの色の間をfor文を回して遷移させています。 そして、円の書き方ですが、上記のように「円の角度が変わるにつれて色が変化していく」ものをイメージしていたので、「elli

          極座標を使って円を描くと模様が現れる!

          パラメータを1ついじるだけでこんなに世界は変わる

          亀の歩み#7 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回も偶然全く意図していなかった形ができた例です。 基本的なアルゴリズムは、「点Pが動きながらその周りを線分が回転しながら描画される」というもので、普通に実行するとこうなります。 これでも十分綺麗! ですが、既視感もめちゃある! そこで、lineLength、つまり動く線分の長さを極端に大きくして遊んでみたところ、lineLength=600あたりからなんだか様子が面白くなってきました。

          パラメータを1ついじるだけでこんなに世界は変わる

          グリッドの向きをランダムにしてみる

          亀の歩み#6 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回はグリッドごとに向きをランダムにしてみるをテーマに作品を作ってみました。 グリッドとは縦列に分割したブロックのことで、この方向をランダムに変化させるには、いくつかの方法が考えられたのですが、今回はシンプルに二重for文のXとYをランダムに入れ替えることによって達成しました。 他の方法を辞めた理由としては、 例えば、rotate関数を使って、毎度グリッドを回転させようとするとその都度座標軸

          グリッドの向きをランダムにしてみる

          規則性を持たせて多数描画する

          亀の歩み#5 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は前回の#4のアルゴリズムを利用しつつ、それを回転しながら連続描画することで綺麗な円模様ができました。 まず基本としたのは以下の図でした。#4のアルゴリズムをcurveVertexに変更して、引き算する箇所を2つに増やしたものです。 うーん、これはこれで、機械が書いたものには見えなくて面白いのですが、ピカソが描いたと言っても、幼稚園生の落書きと言っても信じられるシンプルなものです。 そ

          規則性を持たせて多数描画する

          数式に「いたずら」するのが楽しいジェネラティブアート

          亀の歩み#4 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は本来作りたかった図形の式を少しいじったことで意図せぬ美しい形が出てきた例です。 元々は初めの八角形の中点を新しい頂点としながら、小さい八角形がどんどん内側に追加される形を実装していました。 しかし、実際に描画してみたら面白くも美しくもありませんでした。 (というより、既視感のある図形で全くGenerativeな気がしませんでした。) そこで、中点を計算する時に、「(頂点)+(頂点)/2

          数式に「いたずら」するのが楽しいジェネラティブアート

          築30年の家の洗面台の床のタイル

          亀の歩み#3 亀の歩みと称して、ジェネラティブアートの練習を投稿しているのですが、今回は「築30年の家の洗面台の床のタイル」が出来ました。 これに関しては完全に自作というよりはGENERATIVE DESIGNのP_2_2_1_01の色に工夫を加えただけなので、コードの独創性はないのですが、元々以下のような出力結果になることを考えると色の違いが作品の印象に与える影響は大きいですね。 元々の作品はよく言えば「墨汁のシミを拡大して見た」といった感じですが、悪く言えば「カビ」で

          築30年の家の洗面台の床のタイル

          定点カメラで撮った満天の星空?

          亀の歩み#2 亀の歩みと称して、Generative Artの練習を投稿しているのですが、今回はまるで満点の星空を定点カメラで撮ったような作品が出来ました。 実装は非常に簡単で、中心から少しずつ円を大きくしながら描写しているだけです。 ただ!コードを見ると分かるのですが、かなりのrandomを効かせています。 星は天文学上、数式に完璧に沿った軌跡を辿ると言われているのにも関わらず、少しぶれていた方が我々には星のように見えるというのは不思議ですね。 カメラの限界を見せられて

          定点カメラで撮った満天の星空?