「バニラアイスの醤油がけ」について
この作品を描こうと思ったきっかけは、26ページと28ページの心理描写です。これらが私の当時の日記に書かれているのを読み返したとき、これはいつか漫画かエッセイにできそうだと思いました。
いいタイミングでコミックエッセイ大賞の公募を知り、よし、練習とリハビリと新たな挑戦を兼ねてひとつの作品にまとめようと思って作っていったら50ページに…
デジタルで漫画を描くのもコミックエッセイを描くのも50ページの作品を描くのも、初の試みでした。
この画力でどこまで伝わるかわかりませんが、内容的には奥行きのある50ページです。
女優、脚本家、監督、演出、カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト、エキストラ…のようなことを一度にちょっとずつ経験する、というのは、並行してやっている役者の仕事と直結する部分が多く、面白く探求しがいのあることばかりでした。
この話は「よくあること」ばかりで構成され、
よくある出来事、よくある会話、よくあるワクワク、優しさ、寂しさ、嬉しさ、諦めと、
まるでバニラアイスや醤油のようにありふれたことで埋めつくされたストーリーですが、
そのよくあることの取り合わせでときに不思議な味わいが生まれ、
そしてよくあることの積み重ねは
時間が経ってふと思い出すと、キラキラと懐かしく愛おしい日々に変わる…のです。
前編
https://note.mu/yuricorn/n/na633af07fe9e
後編
https://note.mu/yuricorn/n/n41051fdfa87c
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