Yurie

1970年東京生まれ。時々、イタリアに出没。イタリア料理の料理人。美味しい!って言って…

Yurie

1970年東京生まれ。時々、イタリアに出没。イタリア料理の料理人。美味しい!って言ってもらえるのが最高の喜び。食は、イタリアのみならず、和食及び他国の料理も大好き。伝統的な継承事を大事にしています。趣味は、食・飲・歌舞伎やオペラ、物作り。

最近の記事

豚肩肉のピッツァ職人風 オーブン焼き

豚肩肉のピッツァ職人風 とでも呼びましょうか。このお料理。 braciole di maiale alla pizzaiola. 数えきれないほど作った料理の一つで、「えーーーーー!またぁ!?」って思うくらいの時もあるんだが、やはり、肌寒くなると、思い出しては恋しくて作ってしまう。 誰かの思い出、それが料理。 秋が深まっていくと、どこの国でも、煮込んだものやアツアツのものを食べたくなるもの。 イタリア時代は、寒くなると、野菜や豆の煮込みにたっぷりのオリーブオイルをかけ

    • オレキエッテというパスタ。

      昨夜の台風による強風は、都内に住む私でさえ眠れなかったのだから、 甚大な被害に遭われた地域の方々は、さぞや怖かっただろうと、心からお見舞い申し上げます。 JR在来線、山手線が20時より運休という情報。 え!山手線が!?と驚く。 用事をそこそこで片付けて、慌ててスーパーに寄ると売り切れオンパレード。 備えあれば憂いなしの方々が多いんだなぁ・・。 明日には問題ないだろうと何も買わずに帰宅。 イタリア時代に学んだことの一つが、余計なものは買わない。 自分自身が余計だな〜っと思う

      • 新米に弱い

        新米の季節。 新米という言葉にウキウキする国民性No.1が日本人だと思う。 季節感が失われつつあるこの時代に、「新米」という言葉は素敵だ。 仕事が終わり、今夜は何を食べようと思いながら帰宅。 宅配BOXが点滅している。 2018/9/25という精米日が手書きで記入された新米。 荷物を放り投げて、早速、台所へ。 わぁ!新米!親米! 新米という言葉に弱い。 大切に作られた今年の新米を天然水で研ぎ、洗い、浸水時間は短く、炊き上げる。 おかずなんていらない。 それが新米の魅力

        • 中井貴一さんのサラメシ

          NHKの中井貴一さんのサラメシという番組がとても好き。 とっても。 それぞれの方々の人生が見え隠れしながら、人の強さを感じる。 そこに特別がなく、日常の中で、食が人の心を支えていることが分かる。 嫌な気持ちをされる方がいらっしゃるかもしれないが、 昨今のインスタ映えとされる食の画像があまり好きではない。 不快に感じられたら、昭和生まれの頑固頭だと思ってくださったら ありがたい。 最近の食画像は、美しすぎて、まるでアート。 作り手も食べる側も 愛、情熱が伝わりずらい。

        豚肩肉のピッツァ職人風 オーブン焼き

          二日目のお粥さん。(鶏と大根の七分粥)

          体調がすぐれない。 こんなに長引くのはいつぶりだろうか。 ベットで横になって、窓の外を眺めていると、なにかに取り残されて行くような気がしてしまう。 「食べなくっちゃ!」イタリアにいる時に、体調が悪いと言うと、「白いもの」が出てくる。 パスタや米の白いものを茹でて、そこに、白いチーズ(パルミジャーノ)がかけられたり、オリーブオイル(厳密には白くはないが)がかけられたり。 お米を茹でる時に、一緒にチーズが煮込まれていたりもする。 「白いもの」 = 消化に良い  私が大人なせい

          二日目のお粥さん。(鶏と大根の七分粥)

          風邪をひくとお粥。

          風邪をひくと、なぜ、お粥を食べなければいけない!と 思ってしまうのだろう? ここ数日、体調不良で、喉に違和感を感じていた。 それが朝起きたら、何かが爆発したように、喉に痛みが走り、 声が出なくなり、頭痛が始まった。 身体が膿を出したがってるな。 数年ぶりの風邪の症状。 こういう時は、徹底的に、痛みと熱よ出てしまえ!っと 思ってしまう。 幸運なことに3連休だし、悪い症状を出し切って、 また健康な時間を過ごそうと。 「そろそろ何かを食べなければいけない。お粥でも作ろうか」

          風邪をひくとお粥。

          古漬けチャーハン

          ここ数日で、目標に向かうための嬉しい事象があって、 全ての方々に感謝の気持ちでいっぱい。 形にすることが恩返しの一つになると思うので やるぞ!!!っと気合いのエンジンが入り、 レシピ構築にキッチンに入ると、あっという間に6時間経過。 こういう時間は最高にハッピー。 そんな忙しい時に、よく作るのが、チャーハン。 中国の本場のチャーハンは食べたことがないが、 昭和の台所のチャーハンには、 沢山の思い出がつきものではないだろうか。 日曜日のお昼のチャーハン。 お弁当のチャー

          古漬けチャーハン

          プロレシピイタリアン「明太子とフレッシュトマトのパスタ」

          作っては食べ、食べ終わったら、また何を食べようかと 一日中、食に支配されている。 作りたいものも食べたいものも山ほどあるのだ。 しかし、胃の大きさは限られているし、 冷蔵庫の中身をいたませるわけにはいかない。 一昨日作った 明太ポテトサラダ(レシピ有り)の 明太子が早く食べてくださいと鎮座しているし、 旬の梨やレンコンも出待ち中。 あ、お豆腐も水切りしっぱなしだ。 栗やキノコ、サツマイモ、銀杏に、ブドウも食べたい!! スーパーで美味しそうな食材を横目に見ながら、 ま

          プロレシピイタリアン「明太子とフレッシュトマトのパスタ」

          夏の終わりのソーメンで、ソーミンチャンプルー (レシピ有り)

          夏が終わる頃に、私のソーメンの季節も終わる。 2018年の夏は暑すぎて、何袋もお世話になったソーメン。 ソーメンの圧倒的な長所は、茹で時間が短いこと。 活用範囲も広い。 食べきれなかったソーメンの活用した 我流ソーミンチャンプルーは、 小腹が減った時、お酒のおつまみにも最適だ。 ソーミンチャンプル (pasta giapponese SOMEN con uovo e peperone, würstel) ソーメン : 1わ ピーマン : 1個 ウィンナー: 2本 卵

          夏の終わりのソーメンで、ソーミンチャンプルー (レシピ有り)

          おつまみの明太ポテトサラダ(レシピ有り)

          「毎日、自炊して凄いね」 「シェフだと料理に時間かけずに良いね」 「家に帰ってまでめんどくさいないの?」 「いちいち作っていて大変じゃない?」 etc そんな言葉をかけられる事が多い。 理由は、たった一つだけ。 「美味しくて、安心なものが食べたい」 世の中には、美味しいものが溢れている。 安心なものも対価で手に入れることが出来る。 食を愛する私は、両方欲しい。  「美味しくて安心なもの」 美味しいだけでもなく、安心なものだけではなく、 ふたつセットなものを。 欲張りも

          おつまみの明太ポテトサラダ(レシピ有り)

          プロレシピイタリアン「シラスのペペロンチーノ」

          ニンニクがオイルと合わさった香り フライパンからパチパチという小気味の良い音がする。 パスタ、オリーブオイル、ニンニク、ペペロンチーノ たったこれだけの材料で、美味しい!とついお代わりしたくなってしまうパスタ料理の一つ。 諸説あるが、1295年マルコポーロがイタリアへ伝え、発祥はナポリの貧しい人達が食べていたといわれている。貧民がエクストラバージンオリーブオイルを使えるわけはなく、現代のように、美味しいオリーブオイル(エクストラバージン)を使用するようになったのは、第二

          プロレシピイタリアン「シラスのペペロンチーノ」

          ぬか床の勧め(レシピ無し)

          部屋の中で、突然、強風を感じる。 ベランダの窓を開けっぱなしだったようだ。 ふと、キッチンを覗くと、魚焼きグリルが燃えている。 「火事になる!!!!」 焦った瞬間、目が覚めた深夜3時過ぎ。 心が安定していない時間の流れに居るのかもしれない。 TVをつけたら、民放が総て放送中止。 こんな日は初めてだ。深夜のショップサイトすらやっていないなんて。 キッチンに行って、ぬか床の蓋をとる。 そろそろ、夏が終わる。足しぬかをしよう。 漬けてある野菜を全て出し、ボウルに移し替え、 床

          ぬか床の勧め(レシピ無し)

          プロレシピイタリアン「和梨のケーキ」

          北海道胆振東部地震でのインフラの脆弱さを目の当たりにし、インフラの中でも電力に頼りすぎているライフラインであることを思い知らされて、今も被災されている方々のことを考えたら、何故か、更新することが出来なかった数日。 東京に居て、作り、食べ、飲み、いつもの日常を送れることをありがたく思いながら、何が出来るのだろう?と。 東京に同じ規模の災害が起きてしまったら。 そんな重い気持ちになりながらの料理記事をあげるという矛盾さ。 今年の27時間TVは、たけしさんが総合司会での「にほん

          プロレシピイタリアン「和梨のケーキ」

          2018年 食べよう!秋刀魚 豊漁年。

          2016, 2017の秋は、秋刀魚が不漁だった。 うってかわり、2018 サンマ豊漁のNEWS。 昨年は特に、「痩せてる・脂がのっていない・高い」というマイナスポイントばかりで、隣国が「秋刀魚をとりすぎるから」なんて言われていた。 うちの店でも「秋刀魚がこんなに高いなんて・・」と思いながら、旬を大切にしたくて、頑張って買っていた。 今年は隣国は秋刀魚をとりすぎていないのだろうか? 何か規制をかけたのだろうか? それとも とりすぎても大丈夫なくらい、急に豊漁なんだろうか??

          2018年 食べよう!秋刀魚 豊漁年。

          プロレシピイタリアン「梨のジャム」と「梨のタルト」

          2018年夏から秋へと移りゆき、梨が旬を向かえる。 梨の賞味期限が短い。 イタリアでは、旬の果物や野菜を砂糖で煮詰めて、コンフェットゥーラ(ジャム)を作ることが日常的だ。 マンマ(お母さん)、ノンナ(おばあちゃん)、ノンノ(おじいちゃん)、男女問わずに、料理上手。 自分が作ったものを自慢気に、嬉しそうに語る様子は、作業工程を聞いているだけで、さぞや美味しいんだろうと想像する。 私のマンマのお庭には、桃、アプリコット、葡萄、プラム、サクランボ・・と沢山の果実の樹々があって

          プロレシピイタリアン「梨のジャム」と「梨のタルト」

          揚げたナスは最高!<本場シチリア島のナスのパスタレシピ>

          油との相性抜群の茄子。 トマトソースをよく絡ませたパスタに、揚げた茄子を乗せて、 チーズとバジリコ(バジル)。 揚げた茄子の皮の部分には、なんとも言えない旨味があって、 白い部分は、油をすって旨味倍増。 酸味のあるトマトソースが絡んだパスタに、茄子の旨味とチーズの塩気、 おっかけてくるバジリコの清涼感。 最高だ! イタリアでもナスのパスタは人気。 イタリアでは、ナスのパスタを「ノルマ風」と言われる。 発祥は、南イタリア、シチリア島東部のカターニャという町。 オペラの

          揚げたナスは最高!<本場シチリア島のナスのパスタレシピ>