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気づいたら過ぎていた、入籍4年目のセーブポイント(わたしのこと編)

令和5年12月3日は4回目の入籍記念日でした。
毎年恒例のセーブポイントnoteを書いてたら、夫婦のことよりも、自分の人生に向き合うことのが多くなっちゃったので、それはこちらに「わたしのこと編」として書くことにしました。

0.いまのお仕事のこと

ヘンテコ経歴持ちの新規採用地方公務員として、健康医療推進課2年目。
自分自身も病気休暇あけで、人事異動や感染症対策の変化もあったり、私の周りもちょっと動きがあって始まった2年目。
今年度からの大きなミッションは今後10年の保健行政の道標となる「健康づくり計画」の策定。
行政計画って、得てして“絵に描いた餅”になりがちで、一種のアリバイづくりとして作成されることもままあるのが現実。
でも、うまく“利用”できれば、私たちがこうありたいと願う未来を実現させるための大きな武器にもできるんじゃないかと私は思っています。
(まだまだ実情が見えていなくて、青臭いのかもしれないけど)
何かを問われても「計画に書いてある」という拠り所にできるから。

このプロセスについては、また別にまとめられたらと思うけれど、これまでのご縁が繋がって知見を共有してもらえたり、旧知の友人と一緒に進めていけたりしそうなのもまた楽しみだったりします。

1. 自分の身体が資本ってこういうことか。

◉健康ってどんな感じだと思いますか?

健康づくり計画を作るにあたって、「そもそも健康って何?」という問いにぶつかりました。あなたなら、なんと答えますか?
一応、WHO憲章ではこんな定義がされているそうです。

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”

WHO憲章(1951年6月26日 日本における条約第1号として公布)

最近よく言われるようになった、well-beingは70年前以上前に公布された条約の中に出てきているし、健康も病気になっていないということだけじゃないっていわれていたんですよね。
この定義を知った時に、年明けからの自分の身体の問題とも重ねて、
「そうだよなー。病気ってすぐに治るものばかりじゃなくて、付き合っていかなきゃいけないものもあるし、そういう人たちはみんな不健康(unhealthy)なのかと言われるとそうじゃない気がする。逆に、目立つ病気はない(肉体的には問題ない)けど、孤独(社会的な問題)だったり、こころが不安定(精神的な問題)だったりすると、それは不健康かもしれないよなあ。」
と、何だか腑に落ちたのでした。
全部問題なしが一番なんだろうけど、どうしても凸凹あるし、うまいことバランスとっていけたらいいですよね。

わたしのwell-beingイメージ

◉4日間入院し、半月仕事をお休みしました。

前置きが長くなりました。
前回のnote↓でも書いたけど、結婚4年目のハイライトはまさしくここ。

この記事を書いた後、何度かの経過観察を経て、今に至ります。
とりあえずいまのところは、半年ごとにがん検診を受けています。
定期検診の前後はほんの少しメンタルがぐらつくけれど、全部一緒に歩んでくれている旦那がいるから、前に進んで行けています。

◉その他の健康に関するもろもろ

あ、この病気以外でもこんなことがありました。

人生で初めて人間ドックを受けました。
胃カメラがつらすぎて泣きました。10年前に一度経鼻で胃カメラしたことあって、その時は平気だったんだけど、今回はダメでした。
次回受けるとしたら、麻酔ちゃんと使ってもらおう。
(結果はとっても綺麗と褒められたのでよし。)

②アレルギーで顔がぱんぱんに腫れました。
おそらく造影剤がアレルゲン。市販の幾つかの鎮痛剤でもアレルギーが出る体質なので、薬剤アレルギーが起こりやすいのかも、わたし。
この時は、午前中に病院で造影剤を使って、夕方ぐらいから顔が痒くなってきて、夜には何だか顔が腫れてきたぞとなり、深夜にはいつもの1.5倍くらいの顔の大きさに。
鎮痛剤で喉の腫れが出たこともあったので、今回も呼吸器にも影響出るようになったらやばいなと不安になり、#7119に電話して指示を仰ぐと、すぐに救急車を呼べと。人生で初めて119に電話しました。
(その後も二転三転し、結果翌朝に病院に行き、もとの顔に戻るまで3日かかりました。)

③妊活にも向き合っています。
これは現在進行形なので、何とも説明しにくいことではあるんだけど、前述の病気もあって先生に「妊娠・出産はお早めに」と言われたので、そういう病院にも通っています。
これも思うところがたくさんありすぎるので、別でまとめたい。
プレコンセプションケアって必要だよ、ほんとに。

なんやかんやで、人生で初めて、確定申告の医療費控除を使うことになりそうです。

◉なにごとも自分の「声」を聞くことが大事。

最初の「健康とは」に戻って考えると、結婚4年目のわたしは身体の病気という不可抗力で大きく凹んだけど、そのぶん、心の動きや感情に意識的に向き合うことをこころがけたおかげで、全体的に大きく崩れることなく、十分well-beingな日々を過ごせたなあと思っています。

ここまで書いてきて、「身体が資本」という言葉が頭に浮かんだけど、実用日本語表現辞典には、「何をするにも元気な体があってこそ」「体の健康が何よりも大事なもの」と出てきて、ちょっと違うような気もして、由来を調べてみました。
すると、松下幸之助さんが由来だって、出てきました。

健康を保つ方法は人によって異なります。
人おのおのに与えられた資性に従って生活の道を守れば、弱い人は弱い人なりに健康を楽しむことができます。

常日頃から、生命力の根源としての大自然を仰ぎ、そのつながりを認識して、深い感謝を捧げることが大切であると思うのであります。そして平生から自然の理法を知り、大自然とのつながりを感謝しつつ生活してゆくならば、健康は保持され、病気にも侵されることが少なくなってゆくと思うのであります。

「健康」と松下幸之助(松下幸之助.com)より

人間というものは、気分が大事です。
気分がくさっていると、立派な知恵才覚を持っている人でも、それを十分に生かせません。
しかし気分が非常にいいと、いままで気づかなかったことも考えつき、だんだん活動力が増してきます。

『松下幸之助「一日一話」』(PHP研究所)より

わたしが感じてたこと、そのとおり!となんだか嬉しくなりました。
というより、病は気からともいうから、こういう知見に気づかないうちに出会っていて、無意識に覚えていただけかもしれないですね。

とはいえ、「病気」というものが目の前に来ると、そのインパクトの大きさに目が眩んで、ついつい本質を見失いがち。
でも、考えてみると、身体は肉体だけじゃなく、こころも、つながりもあって構成されているんだよなあ、わたしひとりで立ち向かわなくていいんだよなあと改めて気づいた年になりました。

2. どうしても分かり合えないことってあるよね。

以前にこんな記事を書いていた、わたし。

改めて読み返してみると、今でも強くそうだなあって思う気持ちと、あぁ今は少し捨ててしまっている世の中への希望をまだ捨てていないなあという気づきがある。

頭ではわかっていても心がついていかないこと、世の中にはたくさんあるって、昔からわかってたつもりだったけど、この1年はそれを実感させられる瞬間が多かったかも。

あまりにいっぱいいっぱいになって、「なんでこんなに地獄なんだろう」って言葉が頭に浮かんで、ノートに書き殴ったこともあったなあ。青いねえ。

今もまだ、モヤモヤしていることあるけど、意見や考え方や捉え方が違ったとしても、相手を攻撃し合うのは嫌だから、少なくとも私はしないでおこうという気持ちは変わらない。

3. 結局、自己決定が大事だよ。

誰かと比べて優位だとか、正しいとか、相手が間違っているとか、言わなきゃいけない気持ちになるのって、満たされていない部分があったり、自分を持て余していたりするんじゃないかなと思うわけです。

優位に立ってみたり、正しいと主張してみたりすることで、自分も少し偉くなったような気持ちになったり、相手を非難したり、下げたりすることで、自分が少しだけその人たちよりも優っているように思えたりするんじゃないかと。

いつの時代も絶対不変の正解なんてないのに、誰かと比べないと自分を定義したり、形作ったりできないのは、もったいないなあと思うようになった。

わたしは誰かが決めた正解ではなく、わたしがわたしが決めることを答えにしていきたい。
たとえそれが他の人の価値観を通したら理解されないものだとしても。
誰かのせいじゃなくて、自分のせいにして生きていきたいから。

その選択・自己決定の積み重ねが、きっと自信につながる。
自信って、「ナルシシズム」「自分ならできると思うもの」じゃなくて、「(転ぶかもしれないし怪我するかもしれないけど)自分ならなんとかなるだろうと信じること」だと思うし。
人に寄りかかることももちろんあるだろうけれど、それが全てになるのではなく、自分の軸も小さく細くとも固く持ち続けていきたい。

なんだか、長くなる気配がして、少しずつ書いてたら、何が言いたいのかわかんなくなってきた。ここまでにしておきます。

(2023年番外編)南禅寺の話はこちらから


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