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10月7日のハマスのテロ攻撃には10歳の子供も参加していた、と生存者が語る

The Washington Free Beacon 2023年11月14日の記事の翻訳です。記者:Andrew Tobin

2023年10月7日、イスラエルのニル・オズのキブツで略奪するガザの子供達(エヤル・バラド経由)

イスラエル、エイラット - 28歳のジャガイモ農家、イラン・スミランスキーは10月7日、ガザの子供達が彼のキブツで、家から家へと移動するのを見た。ハマスのテロリスト達がその後に続いた。少年達は、ガンマン達がイスラエル人の家族を撃ち殺したり、引きずり去ったりするのを見て笑っていた。

「彼らは幼い子供のようだった」と、あの日、6時間以上もテロリストから自宅を守ったスミランスキーは言う。「彼らはテロリストの前に出て、友人達と笑いながら、とても落ち着いているように見えた。一体どうなってるんだ?と思った事を覚えています。」

スミランスキーは、ニル・オズの虐殺の生存者数十人のうちの1人で、ガザ地区から来た少年や女性がキブツを略奪し、武装したテロリストを助け、明らかに楽しんでいるのを目撃したと『ワシントン・フリー・ビーコン』紙に語った。生存者の何人かによれば、最年少の子供達は10歳前後で、そのうちの一人は、彼が見た女性や子供達の写真を提供してくれた。生存者達は(避難先)イスラエルの紅海のリゾート地エイラトのホテルで語ってくれた。

ハマスのテロ攻撃にガザンの子供や女性が関与していることはあまり理解されていないが、証拠は公開されている。イスラエルのニル・オズで起きた12歳のイスラエル人少年の誘拐を映したオンライン動画には、誘拐犯に同い年のガザの少年が同行している様子が映っている。少年達は、ハマスのテロリストが国境を突破した後、イスラエルに渡ったガザの群衆の一人として記録されている。そしてハマスと関係のあるAP通信のストリンガーは、ニル・オズから約25マイル北にあるキブツ、クファル・アザに入るガザの少年を撮影した。

アナリストによれば、ハマスが20年近くにわたるガザ支配を利用して、パレスチナ人の世代をユダヤ国家に対抗する武器にしたのだと言う。子供達だけでなく、十代の若者を含む何百人もの普通のガザ市民が、イスラエル南部のコミュニティーでハマスの血なまぐさい暴挙に加わった、と『フリー・ビーコン』は報じている

「ハマスが、ガザの人口220万人の半分を占める子供達を洗脳するために、教育システム、メディア、宗教団体に指示を出した」と、テルアビブ大学モシェ・ダヤン・センターのパレスチナ研究フォーラム代表であるマイケル・ミルシテインは、『フリー・ビーコン』に語った。「イスラエル人は10月7日、このパレスチナ人Z世代を初めて間近で見た。

ニル・オズのキブツ

ニル・オズの生存者の多くと同様、エヤル・バラッドと彼の家族は、午前6時半頃からイスラエル軍が来て避難をする12時間程の間、自宅のセーフルームに隠れていた。しかし、エンジニアであるバラッドは、最近、歩道を運転する隣人を映像に納めるために設置したスピードカメラのおかげで、外の世界を見る事ができた。

カメラのライブストリームで、バラッドは3種類のガザ市民が自宅の前を通り過ぎるのを観察した。1つは自動小銃、RPG、手榴弾を携えた制服を着たハマスの特殊部隊だった。それからカジュアルな服装のガンマン。そして普通の見た目の男性、女性、そして子供達だ。バラッドによれば、普通のガザの人々の方が武装したテロリストよりも圧倒的に多かったと言う。彼は、10歳から15歳までの子供達が少なくとも十数人と、ガザの女性が30人位いたのではないかと推定した。

バラド氏は武装テロリストらが主導権を握っていたと回想した。彼らは一般のガザの人々に命令を下し、子供達を特定の家に略奪に行かせたりした。ある時点で、バラドは女性が武装テロリストに駆け寄り、家に向かって指差しているのを目撃した。

「彼女は、彼に殺しに行って欲しいか、誘拐して欲しい人達を指差していたのだと思います。それが何なのかは、はっきりしないけれど」とバラッドは言った。「しかし、100%確実に言えるのは、(女性や子供達は)罪のない傍観者や略奪者ではなかったという事です。彼らは虐殺の一部だった。あの日、私達が耐えた恐怖の一部だったのです。」

「親がどうやって子供にそんな事をさせる事ができるでしょうか?」と、3人の幼い子供がいるバラッドは付け加えた。 「私はできる限り子供達を守りたい。この世界で起こりうる恐ろしいことを見たり、会ったりしないようにしたい。彼ら(ガザの人達)は自分の子供達を世界で最も恐ろしい状況に送り込み、物を盗みに行かせるのか?」

バラッドの隣人は誘拐され、隣の家は略奪され、放火された。義父も近くで殺された。しかし、バラッドには理解できない理由で、誰も彼の家に来なかった。

バラッドのスピードカメラには、ライブストリーム映像を保存する機能がなかったが、午前9時半から午前10時30分頃までの間に動く物体の写真を155枚撮影し、バラッドはその画像を『フリー・ビーコン』に見せてくれた。少なくとも5人のガザの少年と2人のガザの女性が盗んだ自転車に乗っているのが見える。

スピードカメラの画像

ニル・オズ在住の52歳の農場労働者アモッツ・ベイザーは、台所の窓が撃ち抜かれた時、妻と3人の娘と共にセーフルームに隠れていた。彼は、銃撃犯が2人の少年を窓から突き飛ばすのを聞いた。その後、少年達は武装テロリストのために正面玄関を開けた。

「彼らは10歳にも満たない年齢でした」と、ベイザーは言う。何十年もアラブ人と共に畑仕事をしてきた彼は多少のアラビア語を理解する。「私は彼らの声を聞いたし、私にも子供がいるからわかるんです。」

略奪者が何度か荒らしまわったが、ベイザーと彼の家族は発見されなかった。ベイザーはその日の朝、ドアをすり抜け(セーフルームに入る)前に、キャビネットをセーフルームの前に引きずっておいた。

38歳の英語教師ナタリ・ヨハナンは、自分の家に居座った若いガザの女性に会ったら何と言うだろうかと毎日考えていると言う。ヨハナンが夫と2人の幼い子供達とセーフルームに身を寄せていると、その女性は歌い踊り、残り物(の食事)を温め、ソファでテレビを見ていた。

「彼女はネットフリックスをつけてアラビア語に切り替えた。彼女は何時間も何時間も私の家にいました。」ヨハナンは語った。「この若い女性が私達の家にいて、好きな物を何でも持って行くという事は、私達にとって、とてもとても屈辱的な事でした。彼女は恐れもしなかった。それが私達にとって、とても辛い事でした。」

ヨハナンによれば、女性は武装したテロリストのグループを引き連れていた。彼女は男達に飲み物を出し、どの品物を略奪して欲しいかを告げた。彼らはヨハナンの宝石類、化粧品、デザイナーの下着、靴、サングラス、パスポート、そして彼女の子供の服やおもちゃを奪った。

「彼女は若い母親だと思います。私も若い母親です。」と、10月7日に父親と犬がキブツで殺されたヨハナンは言う。「私の家に来て、私の子供達の写真を見て、それでも私の子供達を怖がらせて盗みに来た女性のことを考えると、母親として、とても辛いです。」

その女性に何と言うのかと尋ねると、ヨハナンはこう言った: 「あの女性は泥棒で、それが彼女の全てです。彼女は盗むことに名誉があると信じているんだと思う。でも、そこに名誉などないです。」

ラジエル・タミール

ラジエル・タミール(26歳)は10月7日の朝、ニル・オズから北に数マイル離れた柑橘類の木立に隠れていた。キルヤト・オノ出身のレストラン従業員であるタミールは、テロリストが現れ、少なくとも260人の仲間を虐殺し始めたので、イスラエルのレイムで開催されていたノヴァ音楽祭から逃げていた。

タミールが数百フィート離れたフェスティバルの会場の方を振り返ると、ハマスの特殊部隊がイスラエル人のグループに銃を突きつけているのが見えたと言う。6歳から10歳くらいの数人の子供達が、ハマスの衣装を着てピックアップトラックから出てきた。

「ひざまずいて命乞いをしているのが見えました。」「叫び声も聞こえました。」とタミールは語った。

タミールによると、司令官は子供達の何人かにライフルを渡し、人質を処刑するよう指示し、実際に実行した。テロリストは更に人質を射殺し、生き残った者をトラックに積み込んだと言う。

その時、タミールは更に柑橘類の木立の中に逃げ込み、そこで友人のアレックス・カリニン(イスラエルのイェフド出身の27歳のセールス・マネージャー)と合流した。彼らは最終的にイスラエル軍を発見し、安全な場所まで避難出来た。

カリーニンは、タミールが処刑を目撃した事を話したと言った。しかし、カリーニンは既に柑橘類の木立の奥深くにいたため、自分で見たわけではない、と2人は話てくれた。『フリー・ビーコン』紙は、ガザの子供達がノヴァの音楽祭に参加していた事、ましてやハマスのテロリストの命令でイスラエル人を殺した事も確認できなかった。

テルアビブ大学に入る前は、イスラエル軍事情報局でパレスチナ問題の部長を務めていたミルシュテインは、ハマスが10月7日にイスラエル人を処刑するために子供達を利用した事はもっともらしいと述べた。ハマスは子供達にユダヤ人国家に対する暴力を称賛するよう教えられ、反イスラエル教育は、就学前から始まり、毎年夏には約10万人の子供や青少年に軍事訓練を提供するサマーキャンプを実施している。

「常に、これがパレスチナ人の文化だ。」「変化があるとすれは、イスラエルに対して行動する彼らの能力が変化するだけだ。」とミルシュテインは語った。

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