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珠城りょう主演「朗読ミュージカル上演時間100分って…飽きない?」と思ってたのに想定外に英気を養って帰ってきた話

朗読ミュージカル「Unrequited Love」〜マクベスを殺した男〜を見てきました。

私が見たのは10/15のソワレ。珠城りょうファンクラブ会員の貸切公演です。

すごく眠いのだけど、舞台を見た日はなるべく感想を書いて寝ようと決めたので書きます。

この公演は全4回の上演です。今日が初日、明日が最終日ということになります。

感想を一言でいうと「4回しかやらないの、もったいなくない?考え直したほうがいいと思う…」という感じ。想像していたのと全く違う体験をして帰ってきました。

朗読ミュージカル100分て

いやー、正直ちょっと戸惑ってたんです。演者の四人が椅子に座って持ってる本を読んでる内容で、上演時間100分て、長くない…?と。万が一飽きちゃったらどうしよう。じっと座ってられない子なので、もぞもぞしちゃうんじゃないかとかとか。

杞憂でしたね。クルンテープの体感5分、BADDY の体感時間3分の記録は抜けなかったものの、ほんとうにあっという間でした。え?もうそんなに時間がたったの?と。

そもそも初めて体験する朗読ミュージカルというジャンル、手に本は持ちつつも、激しく動きもするし歌も歌うし、椅子に座ったままということはありませんでした。

ストーリー…とても面白かったです。劇中劇と劇の転換もシームレスでわざとらしくなくて、違和感なくどちらの話にも見入ってしまった。

ここでストーリーは書きませんが、漫画家の先生がネームを描く前に、実際に自分、実姉兼アシスタント、そして編集者とその弟と、台本を読みながら人物を演じて作品を練っていくお話です。漫画家とか編集者とか、やめたほういいよ!すぐ劇団入るかオーディション受けておっきな舞台だったほうがいいよ!と突っ込みたくなる感じの、それはそれはすごいレベルのお芝居力と熱量で…

特にお姉さん(宮菜穂子さん)。ウェディングデザイナーとかアシスタントとか言ってる場合じゃなくて天賦の才能にちゃんと気づきなさい!と声を大にしたい。え?そんな姿勢できますか?そんな重心低くできます?と驚きの連続でした。体幹はんぱない。

四人しか出てないとは思えない、凄まじいエネルギーと集中力と、濃さでしたね。なんだか夢の中で夢を見てたようなふわふわした気持ちになってしまって、ちょっと咀嚼するのに時間がかかりました。

詳しく書きたいけれど、まだ明日も公演があるのでかかないでおきます。

これだけ言わせて…


りょうちゃんがいつも言ってた「日常を忘れて」

朗読ミュージカルということともう一つ、東所沢市で上演というところも少し気になるポイントでした(うそ、少しどころじゃない。えー!!!なんでなんで!!!そんなところでやるの?!終わってから家に帰ってこれないよ!と家でぶうぶう言ってた)

いやそれが。行ってみたら。

非日常だった…

いつも乗らない電車に乗って、駅を降りたらのどかな感じ。劇場に近づくにつれて広がる自然、虫の音、風の音、木の匂い。

あらこんなところになんでまた?!と思うような突如として現れる異空間。空を切り裂く近未来の出現。

要塞?
なんかゴッホ展もやってる


普段と違うインスピレーション湧きまくりのヤバい空間、本棚劇場(別途チケットが必要)。

運良くプロジェクションマッピングも見れた
今度ちゃんとこれ用に来たい


そして何やこれ?!ここまでしていいの?!な角川食堂の美味しい「珠城りょうのお気に入りメニュー」。(監修メニュー)

りょうちゃんが以前からちゃんとしたものを作って食べる人だとは知ってましたが、これはすんごいものでした。

ばーん これにパンも付きます

美味しさと栄養の洪水で、「ちゃんと食べないと駄目ですからね?」と珠城先生に言われてるようなあったかい気持ちになりました。

日頃カロリーとか糖質とかアレルギーとかにガチガチに気を使って生きてるので、なんだかホッとしちゃって…少し泣きそうになっちゃいました。

監修メニューということは、ご本人オッケーを出してるということだから、この量が適正とご判断はされているだろうと思ってますが、めちゃめちゃボリューミーなので「タカラジェンヌさすがアスリートだな」と感心しました。

私は桜嵐記/dream chaserをSSで見たときに、ショー幕開けで銀橋に出てきたりょうちゃんの香水の香りを吸って興奮死しそうになったことがあるのですが、嗅覚だけじゃなく味覚と満腹中枢も共有してしまったと変な達成感を感じて軽く悦に入ってしまいました。

そしてこのあとに朗読ミュージカルを見て、皆さんの演技に圧倒されて、ジェットコースターに乗ってブンブン振り回されてるような感情の起伏の末に、アフタートークでりょうちゃんのお茶会的なミニイベントもあって…

帰ろうとしたらまた、異空間です。

すっかり非日常に染まって、圧倒されて、新鮮な気持ちになって帰路につきました。

あれ?なにこれ? 都心の劇場で見る体験と全く違うじゃん…と思って思い出したのが、りょうちゃんが宝塚時代によく言っていた「今日の観劇が日常を忘れてまた明日から頑張る力になれば嬉しい」というフレーズ。

あーこれか、と。このトータルの体験をプレゼントしてくれたんだなと。帰り道にやっと意味に気がついたのでした。

とっても英気を養うことができました。素敵な一日でした。たくさんの「初めて」をプレゼントしてくれてありがとうございました。

何書いてるのかわかんなくなっちゃった。今日はここでおしまい。

ほんと美味しかったし楽しかったし驚いたし泣けたし可愛かったしかっこよかったし、なにより、りょうちゃんの男役をまた見れて、嬉しかった。ほんのり懐かく、せつなかった。

ありがとうございました、珠城先生。

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