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関東大震災朝鮮人虐殺100年

今年で関東大震災朝鮮人虐殺から100年を迎えた。

その節目として、日本と韓国では様々な追悼行事が行われた。

記事の画像は「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会」主催の案内である。

9月1日には毎年行われる朝鮮人虐殺犠牲者追悼式が執り行われた。

下記の記事に追悼式典の様子も取り上げられているが、小池都知事は「すべての人への哀悼の意を示す」として今年も追悼文を送らなかった。

追悼文を送らないことは何が問題か?

毎年東京で朝鮮人犠牲者の追悼式を行う団体は、小池都知事に追悼文を送るよう申し入れをしている。

上の記事を読むと「すべての人に哀悼を示してるから問題ないのでは?」と思うかもしれない。

しかしそれは誤解だ。

今の小池都知事になるまで、歴代の東京都知事は必ず朝鮮人犠牲者追悼式に追悼文を送付してきた。
しかし、小池知事になってから追悼文を送らなくなったのである。

そして、朝鮮人犠牲者の追悼式典が行われることには大きな意味がある。
東京都主催の法要と大きく違うのは、震災の犠牲者は天災によるものなのに対し、朝鮮人犠牲者の多くは流言飛語、つまりデマによる人災という点だ。

中国人犠牲者と朝鮮人犠牲者の違い

中国人の犠牲者はおよそ800人といわれている。
しかし、中国は国家として犠牲者の調査が出来ており、ほぼ全員の名前が分かっているという。

しかし、当時朝鮮半島は日本の植民地だった。そして、朝鮮人は半ば日本人のように扱われながらも、単に労働力として扱っていたため、名前の把握やどこでだれが犠牲になったかの特定もほとんどできてないのである。

震災の4年前に独立宣言をし、立ち上がった独立新聞がようやく6000人という犠牲者数を出している。

これからも100年前の悲劇を忘れない

冒頭の「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会」主催による追悼式典は文京シビック大ホールという大きな会場で、およそ2000人参加の規模で行われた。

実は私も行ってきたが、ヘイトのリスクがあることから録画などは禁止となっていた。

連日の関連行事が続き、9月2日の国会前キャンドル集会は遠慮させてもらったが、それでも1700人が集結し、まだまだ足りないながらも日本での意識の高さをある程度示せたのではと思う。

関東大震災 朝鮮・中国人虐殺100年/加害の歴史 向き合え/国会正門前キャンドル集会 (jcp.or.jp)

100年は終わりでなく、新たなはじまりである。

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