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一生フィルム写真を続けてくための、ネガとデータの管理術

かつて私は筋金入りのメンヘラちゃんでした。好きな人とはいつも一緒にいたい。彼の行動は逐一把握していたい。近づく女はすべて敵。構ってくれなきゃ泣いちゃうよ。

そんな私のこじらせ症状、今思えば、それは愛情ではなく「支配欲」の現れだったように思います。

かつて枯れることなく噴き出していた私の支配欲、一体どこへ行ったのか。なんと今は、カメラのデータ管理に100%余すことなく注がれるようになりました。

どんなカメラでいつどこで撮ったデータも、欠けることなくすべて手中に置いておきたい。いつでもすぐにアクセスしたい。一枚たりとも逃さない。

そんな私の欲求は、LightroomClassicの導入により満たされるようになりました。デジタルデータは支配(じゃないや、管理)できる。

ところが。

最近突如立ちはだかったのが、「フィルム」の壁。

ご存知の方も多いかもしれませんが、あらゆるデジタルカメラには「Exifデータ」という情報が埋め込まれているんですね。安いコンデジでも、一眼レフでも、お持ちのスマホでも。

Exifデータというのは、人間でいう個人のプロフィール情報のようなもの。いつ撮った写真なのか。機種やレンズはどういうものを使ったのか。シャッタースピードや絞りはどんな設定だったのか、など、撮影の詳細までが記録されています。

そういうわけで、いつ撮った写真なのか忘れてしまっても、Exifデータを見ればある程度わかるわけです。

※カメラの日時設定が正しいことが前提です。カメラ側の設定が誤っていれば、Exifデータも当然誤ったものになるので注意。

※Exifデータのチェックの仕方は「Exif データ」などでググってみてください。簡単に見られます。


ですが、当然のことながらフィルムで撮った写真にはそういう情報が記録されません。これは困った。

1人分のデータならまだしも、同居人といっしょにフィルムカメラを始めたため、急スピードでネガもデータも増えてきました。

まずい予感がする。嫌な未来が見える。いつどこで撮ったのかもわからなくなったネガが、「ぐちゃあ」っと箱に詰め込まれている未来が。たった1枚印刷したいだけなのに、ネガが見つからなくて探し回る未来が。

根がめんどくさがりやなので、予測できるトラブルはなるべく回避したい。1枚ずつ光に透かして確認するとか無理。めんどくさすぎる。

最悪の場合、私と同居人、どっちが撮った写真なのかもわからなくなるかもしれない。それで喧嘩になったりしたら元も子もない。


これは一大事です。
腕が鳴ります。

というわけで、「絶対に混乱を招かないフィルムデータ管理」を考えてみました。

基本的なことばかりですが、案外ネット上でまとまった情報が見つからなかったので、フィルムラバーの方のお役に立てましたら幸いです。


さくっと概要。


最近はじかにスマホに送ってくれるお店やUSBに入れてくれるお店も増えているようですが、私はCD一択かなぁと思っています。

理由としては

・1ネガにつき、1枚のCDと1枚のインデックスがあるとわかりやすい
・USBはデータが飛びそうで不安
・スマホからはデータを上書きしづらい(使いやすいソフトがない)

CDを読み込む手間はかかりますが、手間を怠った結果、ネガが箱の中で「ぐちゃあ」としてる絵を思い浮かべる恐怖に比べれば、どうってことありません。


以下、詳細です。

❶画像データはLightroomへ

まずはCDを読み込み、Lightroom Classicへ。

この時点で、リネーム(ファイル名を書き換えること)をします。これで、わざわざ画像ファイルを開かずとも、いつどこで撮った写真かがわかるようになります。

Lightroomに読み込むと同時に、データを外付けハードディスクにもコピーしておきます。これはバックアップ用なので、一度読み込んだあとはいじりません。

フィルムのスキャンデータはJPEGですし、レタッチも必要ない(ことが多い)ため、必ずしもLightroomに読み込む必要はありません。

ですが、

①★の数によるレーディングや除外機能が便利
②スマホアプリとの同期が自動
③デジタルのデータと併せて一元管理ができる
④デジタルで使ってるプリセットを使える

というメリットがあるため私はすべてLightroomに読み込んでます。


❷情報はスプレッドシートにまとめる

つぎに、Googleスプレッドシートに詳細を記入。これはすべて手作業です。何か振り返る必要があるときは、これさえ見ればすべて把握できます。

過去にほんの少し撮ってた分も、この際なのでまとめました。


テンプレートもつくったので、必要な方はどうぞお使いください。許可や報告は不要ですので、どうぞご自由に。

ここでのポイントは、通し番号をつけること。CD・インデックス・ネガの管理がぐっと楽になります!

このシートが命綱になるので、こまめに印刷してネガと一緒にファイリングしたり、PDF化してローカルに保存したりするのがオススメです。


❸CD・インデックス・ネガは、番号をふってファイルに収納


❷でつけた通し番号を、CD・インデックス・ネガにペンで記入(より入念にやるなら、現像年月日も併せて記入しとくとより安心)。

CDとインデックスは、セットにして市販のCDケースへ。

ネガは、丁寧に収納するならネガファイルを買うのが王道だと思います。が、入れる作業がめんどくさくなりそうなので、A4のクリアファイルを買って1ページに1本入れていこうかと考え中。

CD・インデックス・ネガの3点を収納すれば、完了です!お疲れさまでした。


・・・


今のところ、これでうまく回していけそう。多少の手間がかかることは否めませんが、そもそもフィルムに手間はつきものだし、その時間まで愛せたらいいな~と思ってます。

完全に自己流なので、ほかにもいい方法あるよ!とか、おすすめの方法あるよ!って方は教えてください。

(あと、これはあくまで「私にとってはこの方法がよさげ」っていうだけの話なので、みんなこういう風にすべきとか1ミリも思ってませんので。念のため!!)


・・・

おまけ:デジタル編のツイートはこちら!




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