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仁淀ブルーをさがして 【中編】

きのうに引き続き、ちょっとだけ時計を巻き戻して夏のお話を。

GENICさんの新しい企画で、日本各地の良さを発見する「 #GENIC_LOCALS 」の一環として、高知へ取材旅に行きました。

雨予報の中、どんなブルーに会えるでしょうか?きっちゃんと私のふたり旅、中編です。

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2日目は、あいにく朝から雨が降ったり止んだり。澄んだ青で有名な仁淀川も、雨が降っては茶色く濁ってしまう。

しかしそんな天気の日でも、高知は楽しめます。まずはローカル線に乗って伝統の「日曜市」へ。

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なんとその歴史は300年以上も前から続くというからびっくりしてしまう。年末年始とよさこい祭り期間を除いて、その名のとおり毎週日曜にきっちり開催されているのだそう。

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通り一面、ぎっしりと並ぶお店たち。野菜や果物のお店をメインに、ジュースにハーブ、ときにヤドカリなど変わり種も。

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きっちゃんと私の目が思わず吸いよせられたのは、「土佐ポンチ」と名付けられた不思議な飲み物。

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かわいいパウチ容器に入ったこのポンチ、なんとその場で炭酸水を入れて作ってくれるんです。

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飲みながら容器をぎゅっと握るたび、フルーツやハーブの味が混ざって新しい味になってたのしい。


こちらは日曜市名物「大平商店」さんの、いも天。

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揚げたてあつあつ。外はサクサク、中はふんわり。素朴な甘さが、ひとくち食べるごとにクセになってくる。熱いお茶と併せたりなんかしたら、無限に食べられそう。

「ハーブ仁淀川」さんというお店には、さまざまなハーブやハーブティーがずらりと並ぶ。鮮やかなブルーのお茶とを、いろんな用途に使える万能なハーブウォーターお土産に購入しました。

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昔ながらのお店も新しいお店も、みんなで軒を連ねて歴史を重ねていく日曜市。こんな楽しい市が毎週開かれてるなんて、うらやましくなっちゃうね。


雨が降ってたけれども負けずに旅を続けましょう。お次は「いの町 紙の博物館」へ。

仁淀川沿いでは、「土佐和紙」と呼ばれる紙づくりが昔から行われてきたのだそう。ここでは土佐和紙の歴史が展示されており、紙すき体験もできます。◯◯体験と名のつくもの、すべて好きです。すぐ自分でやりたがる性分。

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初の紙すき、思ってた以上に力が要る。終わるころにはふたりとも手がぷるぷる……!

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出来上がった紙には、自由にスタンプでデコレーションが可能。

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私はスタンプがへたくそすぎたので、上手なきっちゃんのハガキをぱしゃり。手作りのハガキはなんだか愛おしくて、これで誰に手紙を書こうかと考えてるだけで楽しい。

恥ずかしながら私はエコ意識が高くないまま生きてきてしまったのだけど、かつての紙の生成過程を知っていくうち、湯水のごとくじゃんじゃん資料をプリントアウトしてはたった1回だけ配布して捨てていた会社員生活を思い出してちょっと胸が痛かった。人(ていうか私)って、自分の持ってないものには敏感なくせに、すでに持ってるものには鈍感なんだ。

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さて、紙すき体験をしているあいだに、日が差してきました。これはチャンス。仁淀ブルースポット1つ目の、中津渓谷へ。

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雨の影響でかなり増水しており、鮮やかなブルーというよりはミルキーな色合い。予想していた仁淀ブルーとは違うけれど、これはこれできれい。

上流には滝もあるよ、ということで登ってみることに。こんな美しい滝があるなら、見ない手はない↓

しかし。歩みを進めるにつれて、悲鳴が聞こえてくるではないですか。しかも、「きゃっ!」みたいな可愛い声ではなく、「ギェェェェェエアアアア!!」というリアルな叫び声。

いくらなんでも滝くらいで大げさな人もいるもんだ、と思った瞬間、視線のさきに現れたのは・・・




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どどどどどどどどどどどど!!!!!!!!


ホームページとは変わり果てた滝の姿。響く轟音、飛び散る水。マッドマックス!?ミッションインポッシブル???イーサン・ハントもびっくりしちゃう水量。こわすぎる。滝からずいぶん離れているにも関わらず、びしょ濡れになるくらい水が飛んでくる。気づいたら私の口からも野太い悲鳴が出ていました。うぉああああああ!!!!

人って、命の危険を感じたらあんな声が出せるんだね。初めて知りました。

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滝から離れたあとは、あまりの恐さの反動で、力が抜けてずっと笑ってた。今日みたいな荒れ狂った姿のほうが珍しいそうで、ふだんは繊細で美しい滝なので、これから行く方、安心してください。

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滝からも無事生還したことだし、日が暮れるにはまだ時間もある。となれば次なるブルーを探しに向かいましょう。

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向かう先は安和海岸。

海の見える駅、安和駅は、旅情もたっぷり。

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目の前に広がるは太平洋。

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ここの安和海岸、景色がきれいなのはもちろんのことだけど、もうひとつ、とっておきのお気に入りがあった。

それはシーグラス。

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ここの海岸は砂ではなく玉砂利なので、ガラスがちいさく丸く磨かれて、ビーズのような形状をしてるのです。このサイズ感のかわいさよ。

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四つ葉のクローバーを探していた幼稚園生のころと同じだけの真剣さをもって、日が暮れるまでシーグラス探しにいそしんだ。小瓶いっぱいに集められたら、きっときれいだろうな。

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暗くなるまではしゃぎまわったあとは、ご飯の時間。なんだか生活リズムが小学生の夏休みみたいになってきた。

本日の夕ご飯は、かんぽの宿にていただきます。ずらりと並ぶ川の幸と海の幸。

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高知に来て驚いたのは、すべてのものが美味しいこと。魚を筆頭に、野菜もくだものも全部新鮮。きっちゃんと、何度「おいしいね!」と顔を見合わせたことでしょう。

いよいよ明日は最終日。仁淀ブルーハンティングのつづきは、【後編】(10/9更新予定)にて。


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今回の高知旅は、かんぽの宿とGENICの提供でお送りいたします!






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