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ひとり旅って寂しくないの?という質問について

ひとり旅が好き。そういうと、決まって聞かれることがある。

「ひとり旅って、寂しくないの?」


強がりでもなんでもなく、その答えはノーだ。ひとり旅は全然寂しくない。なぜなら、ひとり旅は全然「独り」じゃないから。

ひとりで旅をしてると、必然的にいろんな人としゃべらざるを得なくなる。好むと好まざるとにかかわらず。

たとえばお腹が空く。レストランに入る。海外では(と乱暴な一括りを許してほしい)、食べてる途中で「おいしい?」と聞かれることが多い。「おいしい」とにっこりすると、そこから会話が始まる。にっこりできなくても、やっぱり会話は始まる。「どこから来た?」「トーキョー、どんなとこ?」

泊まるのはたいていドミトリーだから、相部屋の人や共有ルームで誰かと会話が生まれる。「部屋のシャワー、使ってもいい?」「このベッド、あいてる?」「今日はどこ行ったの?」

カメラを持って街を歩いていると、通りすがりの人に声をかけられる。「それ、どこのカメラ?かわいい!」「写真撮って!」

私は人見知りだし、いわゆるコミュ力みたいなものにも自信がない。だけどひとりでいれば、自然に会話が生まれる。というか会話しないと生きていけない。だから全然寂しくない。むしろ大学や会社でお決まりの1日を過ごすよりもよっぽど多くの人と会話をする。言葉が通じなかろうが初めての場所だろうが、当たり前だけど旅先には必ず人がいる。人がいる限り、孤独になることはない。

なんとなく居心地のよくないグループ旅行や、別れを感じながらのカップル旅行のほうがよっぽど寂しい。

寂しがり屋の人こそ、ひとり旅、いかがですか。

サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。