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ララランドの名曲を和訳してみた

ここは星が輝く街
どうかこの僕のことも照らしてくれよ

ここは才能溢れる人の街
僕にはわからないことだらけだよ

でもそんなこと
今はどうだっていい


だって感じたんだもの

はじめて君を抱きしめた瞬間に
僕らの夢がやっと叶ったんだって


ここは成功者たちの街
たった一つ
誰もが求めるものがある

それはね 例えばバーの中とか
ごみごみしたレストランの
くもりガラスの向こう側とか
そんなところにあるんだよ

そう 愛を探してるんだ
まだ見ぬ誰かからの愛を

それは一瞬の出来事で
目が合って
手が触れて
一曲踊り終わる頃には
すっかり恋に落ちている

あの人の目をのぞきこんだ途端に
空はぱっと明るくなる
世界が突然回り始める


その人は言う
「あなたは大丈夫よ
 わたしがいるじゃない」

結局どこへ行き着いてしまうのか
気づいてしまっても無視してしまおう

だって今
こんなにも
胸が高鳴ってるんだよ

困っちゃうくらい愛おしい
この気持ちさえあればいい
これだけあれば他はいらないんだ

このままでいてほしいって思ってるんだよ

輝くこの街は
僕のことも照らしてくれるだろうか?

この街が
こんなに眩しいところだなんて
ねぇ知らなかったよ


――――――


大好きな曲「City Of Stars」を勝手にごりごり意訳してみました。

甘々な歌詞に見えて、どこか悟ったようなフレーズがちょこちょこ出てくるのがララランドらしい。

話はすこし変わりまして。
名作ドラマ「カルテット」の中に、大好きなセリフがあります。

「行った旅行は思い出になるけど、行かなかった旅行も思い出になるでしょ?」…という、満島ひかり演じるすずめちゃんのセリフ。

雨や、突然の不幸や、心変わりや、そんな理由で行けくなってしまった旅行。それでも、わくわくしながらガイドブックを眺めた時間や、その場所を思い描いた時間は消えない。むしろ、行った旅行よりも深く残っていたりする。

ミアもセブも、「行けなかった旅行」のような思い出をずっと抱えていくんでしょう。

切ないけど、悲しいばかりじゃない。そんな思い出がある人のほうが強いし、優しくなれると信じたい。

サポートいただけたら、旅に出たときのごはん代にさせていただきます。旅のあいだの栄養状態が、ちょっと良くなります。