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風姿花伝から学ぶ人生のステージ

何かのタイミングで知ったんですが、「能」の理論書として遺されているこの風姿花伝がむちゃくちゃ良かったのでメモ。

日本美学の古典として見るもよし、教育者の視点で見るもよし、親の視点もよし、人生の大局観として見るもよし。

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ここに綺麗にまとまっているので一読の価値有りです。


以下個人的に響いたものを抜粋。

親があまりにも子どもを縛ると、親のコピーを作るだけで、親を超えていく子どもにはなれない
限界のうちで進歩がない時には、じっと耐えることが必要だ。そこで絶望したり、諦めたりしてしまえば、結局は自分の限界を超えることができなくなる。
新人であることの珍しさによる人気を本当の人気と思い込むのは、「真実の花」には程遠い。そんなものはすぐに消えてしまうのに、それに気付かず、いい気になっていることほど、おろかなことはない。そういう時こそ、「初心」を忘れず、稽古に励まなければならない。
上がるは三十四−五までのころ、下がるは四十以来なり


当時(室町時代辺り)の平均寿命がざっくり30歳前後だったらしいので、今の寿命と比べて年代を現代版に調整する必要があるかもしれませんが、

人間の本質って当時から大きく変わっていないので学びの多いものであることに変わりないです。


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