自分で決めたルールであそぶのがいちばん楽しい
ポケモンGOというのは、あっちこっちへいってモンスターをコレクションするゲームなわけだから、あれにハマっている人が多いということは、みんな集める快感というのを味わっているのだと思う。
「ディアゴスティーニ」は買ったことないけど、似たようなものだろう。今、ホンダNSXの1・8プラモデルというのをやっているらしい。パーツが月1回、全15回に分けて届くそうだ。
模型そのものが欲しければ完成品を買えばいいんだし、組み立てたい人はプラモデルを買ったほうが早い。しかし、わざわざ月1回定期購入して1年以上かけて組み立てるのは、自分におあずけをくらわしてたのしんでいるのだと思う。じれったいのがいいのだ。そして完成させた人だけがRPGゲームに近い達成感を味わえる。
ジグソーパズルも同じで、足りないピースを探し回るのが楽しいのであり、完成品をもらっても少しもたのしくない。神社やお寺の御朱印帳も同じだ。自分であちこち回るから価値がある。
でもデジタルの時代になって足りないピースがすぐに手に入るようになった。レアなレコードもお金を出せば一瞬でダウンロードできる。それじゃあおもしろくないので、ディアゴスティーニみたいに難易度を上げていくのだろう。
ぼく自身はコレクター趣味はあまりないんだけどときどきテーマを決めてちょこちょこ集めて楽しむことはある。
プルーストという人が書いたフランスの小説に『失われた時を求めて』というのがあるんだけどすごーく長い小説だ。鈴木道彦訳だと文庫本で全13巻ある。でもアマゾンなら一瞬でそろう。
15,000円だせば明日にもとどく。便利ですね~。でも、ぼくは数年かけてちょっとずつ古本で集めていた。最難関が第6巻だったんだけど、今日ブックオフオンラインで見つけたので注文した。これがラストピースだ。コンプリートである。
さて、あとは時間を用意して一気に読むだけだ。でも集めるだけで十分に楽しかったのでちょっと書いてみました。子どものころ、道路の白線を踏み外さないように歩いているだけで楽しかったけど、いまでも自分で決めたルールであそぶのがいちばん楽しいな。
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