100年の歴史を持つ遊園地「あらかわ遊園」に行ってみた 東京散歩録・荒川遊園地前
どうも、Tsuchinocoです。
国内(主に都内)の色々なスポットを巡りながら、その土地の魅力と感じたことを書き綴っています。
今回は荒川区にある「荒川遊園地前駅」周辺を散歩してきました。その様子をお届けします。
都電荒川線・荒川遊園地前へ!
都電荒川線、通称「さくらトラム」は東京都内に残る唯一の都電。開業したのはなんと明治44年(1911年)! 110年以上の歴史をもつ古参路線です。
自分自身、元々路面電車が走っている地域に縁がないところで生きてきたので、乗車するのは初めて。いつでもなんでも初体験というのはワクワクします。
乗り心地は電車とほぼ同じ感覚。ただ、道路の真ん中を走っているので車窓から見える景色が違いがあってとても新鮮。もうひとつ新鮮だったのが、料金システム。電車やバスでは区間によって料金が変わりますが、さくらトラムは全区間で一律の値段。どこで乗り降りしても大人170円(税込)なのは便利ですね。
しばらくして、目的の駅「荒川遊園地前」に到着です。
さて、ここからはノープランですが、せっかく駅名の由来になっているので、「あらかわ遊園」に行ってみます。
あらかわ遊園まで続く道の正門。シンボルのカラフルな観覧車が装飾されていてかわいいです。
のんびり5分ほど歩いて目的地に到着!
あらかわ遊園
最初に感じた印象は「すごいキレイ」。それもそのはず、実は最近まで30年ぶりのリニューアルの工事がされていたらしく、令和4年の4月にオープンしたばかり。
30年ぶりの改装がされていたということは、当然それ以上の歴史を持っているということですよね。この遊園地はいつからここにあったのでしょうか?
では、ここであらかわ遊園の歴史について簡単に振り返っていきたいと思います。
世紀を越えて愛される老舗遊園地
あらかわ遊園が開園したのは、現在からおよそ100年前の1922年(大正11年)。かつて同地にあったレンガ工場の跡地に建設されました。
開園当時の主要施設はアトラクションではなく、温泉大浴場や演芸場、料亭だったそうで、今でいうスーパー銭湯的なものだったそうです。
戦時中には陸軍の高射砲の陣地として使用され、事実上の閉園状態になりますが、数年後荒川区立の遊園地として再オープン。
それから数度の増築・改装が行われ、釣り堀やレストハウス、どうぶつと触れ合えるエリアなどが登場。2018年から行われていたリニューアルが終了し、現在の姿になりました。
上記の画像は同地で操業していたレンガ工場の名残であるレンガの塀。東京駅の竣工が1914年なので、それよりも前のやつかも。
いざ入場!
入場料金は大人800円、中学生400円、小学生200円(どれも税込)と、優しいお値段設定。このあたりが町の遊園地って感じがしていいですよね。
入園してすぐにあらかわ遊園の顔である観覧車と数々のアトラクションがお出迎え。そもそも遊園地とかテーマパークってあまり行かないので、久々に見たアトラクションにちょっとワクワクします。
観覧者の高さは40mほどで、想像していたよりも結構大きかったです。高所恐怖症の自分にとって最も怖いアトラクションは観覧車。昔付き合っていた彼女と何度も乗車して、グロッキー状態になった光景がフラッシュバックします。
少し歩くと釣り堀や大きな滑り台も発見! 子どもたちから年配の方までたくさんの人が遊んでいます。
どうぶつたちと触れ合えるエリアもあり、餌やりやポニーの乗車体験なんかもできます。体験終了時間は結構早めなので、興味がある人はお早めに。餌あげたかった…。
メリーゴーランド前に到着して園内はほぼ一周。ゆっくり歩いて10分ほどで巡ることができます。規模的には小さいですが、この日は土曜日ということもあってか、かなり混雑していました。特にアトラクションの前はかなり長い列になっており、乗るまでに結構な時間がかかりそうな感じ。
なんか乗ろうかなってちょっと考えましたが、親子連れがほとんどの列の中にアラサーの自分がひとりでいる光景を想像すると、かなりヤバいそうだったので流石にやめておくことに。
ただせっかく来たからには、なんかここでできることをしたいということで、歩いていると…
なんと先に紹介したさくらトラムを利用したカフェを発見! ここでなにか食べていくことにします。
ここはかつて園内で展示されていた車両を、リニューアル後にカフェに改装してオープンしたとのこと。
メニューは自家焙煎のコーヒー、レモネード、または車両にちなんだつり革型のパンなどがあります。アトラクションがあるエリアからは少し離れた位置にあるので、のんびりしたい時にはいい雰囲気です。
車両の中で飲食することも可能ですが、カップルがびっちり座っていて流石に委縮したので、大人しくテラス席に座ります(泣)。
購入したのは、肉まんとこちらの地ビール。アイスも食べたかったのですが、知覚過敏なのでお許しを。
地ビールの瓶をよく見てみると、「Hoppy」の文字。このビールはホッピーでお馴染みの「ホッピービバレッジ」が製造元だそう。瓶も同じなのかな?
味はスッキリ爽やかでとても軽い感じ、美味しいです。都電が走っている地域の酒屋さんなどでも買えるらしいので、気になった人はせひお試しください!
さて、陽もだいぶ傾いてきたので帰る時間です。夕焼けの空と子どもたちのはしゃぐ声にノスタルジーを感じます。
決して派手ではないけれど、すぐ近くにあって気軽に来れるあらかわ遊園。優しさや温かさ、そして懐かしさをを感じることができる素敵な場所でした。
近くまできたら、ちょこっと散歩がてらに立ち寄ってみてくださいね。
次回の東京散歩録は、大田区・羽田あたりです(たぶん)。お楽しみに!
Tsuchinoco
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