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「ひとり」という思い、GIFTで差し出された愛

「ひとり」という思い、GIFTで差し出された愛

羽生結弦くんのアイスショーと数々のモノローグを配信で改めて見ていたら、そしてそれに対する感想を目にしていたら。自分がここ数年抱え続けていた、孤独感のことを思い出した。といっても、家族も友達もおり、仕事も人と接するのがメインなので。実際にひとりぼっちだったわけではないし、その人達の誰かに冷たくされたわけでもない。

ただ20年来の仲良しを亡くしたことが、自分が頭で認識しているよりもずっと、しんどかっ

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小さな非日常、秋の日はカメラ日和

小さな非日常、秋の日はカメラ日和

仕事柄、一眼レフを持って外に出ることは多いのだけれども…大好きな人物写真を仕事という名目で好きなだけ撮れるという贅沢な環境にあるせいか、趣味で写真を撮る機会はめっきり減ってしまった。

でも、そんな自分がやたらシャッターを切ってしまう時期がある。秋の紅葉が進み、街が色づいてくる頃。普段は気にもとめない馴染みの風景が、やたら魅力的に見えてくる頃。この時期は、撮影が終わって閉じたはずのカメラキャップを

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夢で逢えたら

夢で逢えたら

夢は、所詮はただの夢なのだろう。たとえもしそうだとしても、亡くなった人々が出てくる夢に限っては。「あちらで元気にやっているよ」という彼らからの知らせであって欲しい…と、つい思ってしまう。
 
先日も、そのような機会があった。初めて父方の祖父の夢を見たのだ。今年でもう十三回忌を迎えたというのに、亡くなってから1度も夢に出てきたことがなく。他の親しい親族は皆、亡くなってから一度は顔見せしてくれたのにな

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愛しのティーカップ

愛しのティーカップ

以前にnoteで「自分はどうやら青い食器が好きらしい」という記事を書いたことがあるけれど、やっぱりそうみたいで。

この数ヶ月、日々を彩ってくれているのがこのコバルトカラーが美しいティーカップ、インペリアルポーセリンのコバルトネットだ。深い青色に金色の縁取りがなんとも上品かつ繊細で、一目惚れだった。

長らくの間、マグカップはいくつも持っていたけれど、ティーカップというものが我が家には存在していな

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神棚に祀りたい、この漢方!

神棚に祀りたい、この漢方!

これはもう、書かずにはいられない。いま、自分の中で漢方がめちゃくちゃアツい。

ちょうど1ヶ月ほど前から飲み始めた"補中益気湯"という漢方薬が、とんでもなくよく効いて心底びっくりしている。「これは、もしやいけないお薬の類では…?」と思ってしまうくらいに、魔法のように身体のだるさが消えるのだ。

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この6月は「羽生結弦君がアイスショーで滑って

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まめさは無くとも、道は続く

まめさは無くとも、道は続く

何かをまめに続ける、ということに全然向いてない。そんな自分だが、ひさしぶりにまたBlogの毎日更新にチャレンジしている。(だからnoteが放置されている、という。。。)

といっても、数日おきに時間ができた時に書きためての予約投稿で…それですら、2~3ヶ月もてば良い方。そのうちパタリと更新が止まり、半年以上放置…というのがいつものパターンだ。

思い返せば、小学生の頃からそんな傾向はあった。

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蝉の声を葬送曲にして

蝉の声を葬送曲にして

振り返ってみると、彼女のような友達を親友と呼ぶのかもしれない。そんな20年来の仲良しが、この夏に逝ってしまった。たった1ヶ月足らずで…。

通夜や葬儀に参列してなお、まだ信じられないような心地がしているけれど。時が過ぎ、全てが年月の波に揉まれて薄れてしまう前に…たどれる記録のあるうちに…この夏に至る日々を備忘録として書き残しておきたいと思った。

* * *

始まりは、4年前の8月。
友達から「

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隣の芝生は青くて、ずるい

隣の芝生は青くて、ずるい

ずっと「母は弟の方がかわいいのだ…」と、どこかで思いながら育ってきた気がする。「弟ばっかり贔屓して、ずるい」という感覚は実家で過ごした10代の間、いつもどこかにつきまとっていた。

だから死を待つ母の病床に詰めていた時、弟から「お姉ちゃんばっかり、ずるい」とポツリと言われた時には心底びっくりした。自分はずっと「弟はずるい」と思いながら生きてきたのに、贔屓されていたはずの弟に「ずるい」と思われていた

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暇も、時には役に立つ?

暇も、時には役に立つ?

5月の暇がたっぷり春休み状態、満喫し過ぎて日常に戻れるのか…と不安だったけれど。この時期にハマって趣味であれこれ練習していたテーブルフォト、無駄ではなかったらしい。
(※「ハーブティーのある暮らしは、映える」・「苺を煮る、写真を撮る、家にこもる」・「カカオとウィスキーは絶対正義」など)

趣味がさっそく仕事に役立った1枚が、こちら。

ファーストバースデーの撮影で、特別に準備したという

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わたしのカメラのたのしみ方

わたしのカメラのたのしみ方

若かりし頃は、「思い出はこの目で見て、心と記憶に焼き付けるもの」だと思っていた。だから大学で海外実習に出た時も、生まれて初めての海外旅行だというのに持って行ったのは36枚撮りの使い捨てカメラ1台きり。これで十分だと考えていた。

当時の自分にとっては、それは正しかったのだろう。初めての体験だらけの日々は刺激的で、思い出深いもので。「こんな記憶、何年経っても忘れるわけない」本気でそう考えていた。

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もっと知りたい、宮島の話

もっと知りたい、宮島の話

今年の初めに、大した英語力も無いのに「宮島を英語でガイド」というレッスンに申し込んでしまった話を書いた。(参照:「ブランクを埋めたい」)

初回に自分の哀れなスピーキング能力や退化した理解力にショックを受けたこともあり、毎回必死でテキストを読み込み予習を欠かさなかったおかげで。容赦ないスピードで進むレッスンにも、何とかギリギリついていけた…ような気が…している…たぶん。

英語の上達に関しては、ま

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自分の話の着地点が見えない

自分の話の着地点が見えない

noteで文章を書いていて、いつも思うのが。「自分の語っているこの話は、一体どこに着地するのだろう…?」ということである。

書き出すことは簡単だ。10年間毎日Twitterでつぶやき続けているだけあって、喋りたいことはいつでも沢山ある。しかし書き出した話の行き先については、毎回悩みの種だ。自分の場合は単に「聞いて聞いて!」と話したがっているだけで、結論やオチがあって話し出した訳ではない。

だか

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わたしの知らない、わたし

わたしの知らない、わたし

自分は、自分のことはよく知らないのだなぁと時々思う。

自分の知っている自分というのは。家が大好きで出来れば家から一歩も出たくない引きこもり適性が極めて高い人間である。初対面はちょっと苦手で、いつも緊張してしまうし。あまり親しくない相手だと(え、何を喋ったらいいだろう…)と心の中で、大層テンパっていたりもする。人といるのも好きだけれど、自分1人で過ごす時間の方がずっと長い。そして、それが苦にならな

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ハーブティーのある暮らしは、映える

ハーブティーのある暮らしは、映える

外出自粛要請が発令してから、4月半ばから5月にかけての撮影予約がすっかりキャンセルになってしまった。おかげで引きこもり生活が、ずいぶんと捗っている。

この1ヶ月程で、週に1度の買い出しのために家を出る以外で外出したのは。母の日に義実家へ赴いたのと、犬の予防接種を受けに行ったのみ。それ以外はずっと家の中にこもって生活していた。外出好きの人からしたら、おそらくひどくストレスのたまる生活だろう。

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